第17話 ページ18
確かに今水華が庇っているのは、最初水華を侮辱していたあの男であった。しかし、水華は変わらずヒソカを睨んでいる。
ヒ「殺したいんじゃなかったの?なら別にイイでしょ♤君の代わりに僕が殺した、それだけだよ♡」
『まぁ確かに殺したいほど腹が立った。しかし俺は“殺さない”という判断をした。君が彼を殺す理由にはならない。』
ヒ「…殺したかったヤツが死んで、嬉しいとかないの?」
『人の命は皆平等だ!!いくら嫌いな奴といえど、意味も無く傷付けてはならない!
君は俺の判断を踏みにじっただけだ!!!嬉しいわけがないだろう!
…それに、彼はまだ死んでない。話し方を改めろ』
この空気の緊張感は、強者と強者が本気でぶつかり合う寸前のものだ。どんな小物といえど、二人の実力を肌で感じた。
お説教は退屈だが、ここで彼とやれるなら悪くはないと思ったヒソカは、口の端を吊り上げて不気味に笑った。
ヒ「じゃあ…ここでヤ るかい?」
『ここで戦うということか?』
「うん♡」とヒソカが返事をする。
水華は質問に返答せず大きく前に体を倒し、左足を引いて構えた。
独特な呼吸音が響き渡る。変わった空気が、攻撃が来る事を予感させる。
ヒソカは鳥肌を立てる。磨き上げられた、迷いの無い技の構え。
技を繰り出すまで待とうかと思ったが、胸の高鳴りが抑えられない。ヒソカは勢い良く走り出す。
『雷の呼吸 壱の型
___________________霹靂一閃』
が。ヒソカが宙に足を浮かせた瞬間、水華の足下の床がバキリと割れた。
しまった。そう思ったが時すでに遅し。気付いたらヒソカは横へ吹っ飛ばされていた。
体がうまく動かない。首からビキビキと骨が軋む音がする。
ヒ「………ッッッ〜〜♡♡あっは…!」
目で追えなかった。刀どころか、水華が自分を通り過ぎたのさえ見えなかった。
あの速さで、あの威力。
一体どれだけの速さで、どれだけの力で。
意識が遠のく中、ずっと興奮していた。
こんな感覚を知っている。説教されて、吹っ飛ばされて、気を失って。
説教された覚えなどない。どこか、遠い昔の話のような。
目を閉じる寸前、腕のない男に駆け寄る彼が見えた。
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初バトルシーン。
こんなんで大丈夫ですかね???
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むむ(プロフ) - キナコモチさん» キナコモチさん落ち着いてください…私も似たようなテンションなんですから……続☆編です!!ひゃあああああああ頑張ります!!ありがとうございます! (2019年10月6日 12時) (レス) id: 88d277cac2 (このIDを非表示/違反報告)
むむ(プロフ) - 麗奈さん» 可愛いよな……(真顔)続編喜んでいただけて嬉しいです!頑張ります! (2019年10月6日 12時) (レス) id: 88d277cac2 (このIDを非表示/違反報告)
キナコモチ - 続☆編キタァァァァァアァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!щ('∀')щウィーーー (2019年10月6日 11時) (レス) id: a8b1629d5b (このIDを非表示/違反報告)
麗奈 - 続編(゚∀゚)キタコレ!!、水華可愛い…(真顔 更新頑張ってください。 (2019年10月6日 11時) (レス) id: 91fcdb8923 (このIDを非表示/違反報告)
キナコモチ - 大丈夫だと思っておきますね! (2019年10月3日 16時) (レス) id: a8b1629d5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むむ | 作成日時:2019年6月29日 22時