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霧の日常が変わる ページ3



『はっ!』

私は急いで起き上がった。

私の体には嫌な汗がこびりついている。

……また…あの夢…


目覚まし時計を見るとまだ起き上がるには早い


……昨日は何かあったっけかな…

私が記憶喪失になってから確か2年は立った。

記憶喪失になったのは2年前、ネイバーが攻めて来たあの日…大規模侵攻があった日

記憶喪失になる前は記憶力が良かったのかは知らないけど

少なくとも今の私は記憶力が皆無だと思う

一日中の記憶が覚えていられないからいつも寝る前に日記を付けるけど…その頃には書くことが出来ない程、記憶を忘れているの

覚えようとはしてる…けど…いつの間にかに忘れていて、いつも何かを思い出そうとすると霧がかかって思い出せない

そのせいで2年前に貰ったこの日記帳も未だに終わってない


《今日は20○○年△月□日……えっと…今日は……特に何も無かった。…あ、確か明日は引越す日だってお義父さんが言ってた》


…今日、引っ越すんだ…

この家は三門市の危険区域外なんだけど私が中学へ行くにはやっぱり時間がかかるし大変らしいから引っ越すみたいって、日記に書かれていた

…私、中学校に行き始めてそれなりに経つんだけどね

でも何かお義父さんは隠してるような目をしていたらしい…って日記に書いてあった


…お父さんは信頼出来ると思う


一緒に暮らしてないけど…でも、必ず1週間に何回か顔を出してくれるし…他にも一応理由はあるけどね

それにしても…ボーダーの仕事……大変なのかな…手伝える事があったら手伝おう

…いつか…この事を言おう……覚えていたら



私はネックレスに付いている黒い指輪を持ち上げ観察する。

……何でだろうこの指輪を見るといつも安心するのは

……まぁ、きっとこれは家族の形見だからなのかな


時計の方に目を移す。


確かかなり時間が早い内に荷物を運ぶらしい

入れてない荷物をダンボールの中に入れよっと








とりあえず着替えて服をダンボールの中とかに入れ、他の物もダンボールに入れた。

腕時計を見るともうすぐ引越し業者さんが来る時間


ピンポーン


チャイムがなる音が聞こえた


『…はーい』


ドアを開けると引越し業者さんが来ていた。

お父さんが既に色々指示を出していたらしくあっという間にダンボール達をトラックに詰め込むと引越し先に出発した。

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設定タグ:ワールドトリガー , 菊地原士郎   
作品ジャンル:恋愛
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しらせ(プロフ) - mai04034さん» そう言って貰えて嬉しいです(^^)これからも楽しんでいただけますよう頑張ります! (2020年7月13日 2時) (レス) id: 43630d8681 (このIDを非表示/違反報告)
mai04034 - このお話し好きです!これからも頑張ってください! (2020年7月12日 21時) (レス) id: fe11d25041 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪雅 | 作成日時:2020年7月7日 19時

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