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No.6 えぇ、よろしくお願いします ページ6

「あ、お姉ちゃん!」


 病室のドアが開き、入って来たのは私が助けた小さな女の子たちだ。その後ろには親御さんたちもいる。女の子たちは一直線に私のもとにくる。親御さんは母のもとに行った。


「元気?けがはなかった?」
「「うん!」」


 あの時のおびえた様子はすっかりなくなり、元気いっぱいのいい笑顔だ。


「このたびは娘をたすけていただき本当にありがとうございます」
「こんな時に何も用意できず、すみません」
「いいんですよ。今の状況を考えれば娘さんたちが笑顔でいてくれてこちらもうれしいです」


 と母が対応している会話が聞こえる。女の子たちは「お姉ちゃん大丈夫?」「もうどこもいたくない?」と私を心配してくれる。私は笑顔で「大丈夫だよ!」と答える。
 親御さんからも感謝の言葉をもらい病室を出ていく四人。それを笑顔で送り出す。私はベッドから立ち上がり、退院の準備をすすめる。
 


 あれから、由香里さんは「それじゃ仲間に知らせてくるね!退院の時にまた来るから」と言ってラプラスをボールにしまい、あわただしく出ていった。その数分後に両親と医者が入ってきて体の状態を調べて医者は「後、二、三日で退院できますよ」と言って病室を出ていった。私は両親にボーダーのこととそこに入ることを話した。両親はすぐにOKを出したことに驚いた。どうやら私が眠っている間に由香里さんからいろいろ聞いたらしい。心配だが、女の子を助けた行動を聞いて大丈夫だと判断したらしい。まぁ、両親からのOKもでたので、まだよくわかってないがボーダーに入ることになった。
 そして準備が終わり、病室をでたと同時に由香里さんが訪れた。


「よっ、退院おめでとう」
「ありがとうございます」
「宮瀬さん、娘さん借りますね」
「えぇ、よろしくお願いします」


 母に荷物を預け、私と由香里さんは病院を出る。

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tOuka(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます!!はい!気をつけます!! (2018年1月20日 20時) (レス) id: acfc767a41 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく気に入った作品で続きが楽しみですこれからも体調に気をつけて更新頑張ってください応援してます (2018年1月20日 16時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tOuka | 作成日時:2018年1月20日 15時

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