最高のパートナー【ワールドトリガー×ポケモン】

No.１８　なぜに？ ページ18

そして一週間後。


「負けました」
「やっぱりね」
「・・・・・」


　基地に来ると迅さんがリビングにいた。「どうだった？」と言われ、一週間の出来事を振り返ってみた。学校では「次あたるな」と思ったら当たるし、体育の授業ではドッチボールで最後の一人に残った(勝負は時間切れで私が勝った)。稽古のときは桐江からなんと二本も取れた。すごい！本人は悔しがってたけど・・・。でもあの時の二本は勘を使ってとったものだ。そんな感じが一週間続き、もう認めざるを得なくなった。


「それじゃ、俺からのお願いね」
「え、なにそれ！」
「俺が勝ったんだから何かお願いは聞いてもらわないと」
「聞いてないんですけど！」
「言ってないからねー」
「な、なんてことだ・・・！」
「じゃあ、・・・・さん付けやめて」
「・・・・・・・なぜに？」


　突然のさん付けやめろ発言。いやいや、年上だし無理だろ。「あと、敬語もね」とプラスしてきやがった。


「年上にそんな・・・・、ねぇ」
「いいんじゃない？俺はそういうの気にしないよ」
「・・・・・・・・」
「Aも気にしなさそうじゃん」
「名前！(いきなり呼び捨てっ！)」
「え、いや？」
「・・・・・いや、別に」
「はい、じゃあ今日からさん付けと敬語禁止ね」


　なんてことだ、と思ったが案外いけるんじゃないかと思う。でもすぐには無理かもしれないけどな・・・。


「よろしく、・・・迅」
「よろしくね、A」


　あ、それから。と迅が言う。まだなんかあんのか・・・・。


「由香里さんにサイドエフェクトのこと言っておいたから」
「うそじゃん！」


　何勝手なことしてんだコラ。その後、私はサイドエフェクトの検査を行い私のサイドエフェクトは「超直感」と名付けられた。

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