本気を出さないボーダー隊員【ワールドトリガー】 番外編 ２

番外編 リクエスト(風間隊とわちゃわちゃ)　1 ページ19

学校の授業が早く終わった午後。今日は任務もないので久しぶりに友達と遊ぶ約束をした。集合時間までまだ時間はあり、集合場所の近くにあるチェーン店のカフェに入った。飲み物を注文し、友人にカフェで待ってることを伝えようとスマホを出した瞬間タイミング良く電話がかかってきた。出ると電車の遅延で少し遅れるそうだ。


「うん。わかった」
『あ、でさ〜』


　とこのまま会話が続く電車が車での暇つぶしを私との会話で潰そうとしている。まぁ、いいのだけど。
　話しながら飲み物を受け取り座る場所を歩きながら探していた時だ。


『ねぇ、風間さんの好みのタイプってなに？』
「好きな人のタイプってこと？えー、どうだろ？わかんない」
『えー！なんで！？』
「いや、そんなこと言われても…」
『例えばとかないの？Aの勘は大体当たるんだから』
「例えばー？そうだな...」


　と、風間さんの好きそうな女性を思い浮かべながら席を探していた時だった。


「風間さんが好き(そう)な人は「私、風間くんのことが好きです！！」......」


ん？今なんと？？.........あ。



風間と聞こえてそちらを向くとバッチリと目が合ってしまった。風間さんと。そして風間さんの前には女の人。



「(これは......、やらかしてしまったのだろうか)」


ああああぁぁぁぁぁ、と私の頭の中はパニック。
　するとお互い目があったままなのが悪いのだろうか、風間さんの視線が気になった女性がこちらを振り返る。そして運が悪いのかなんなのか、電話の向こうの友人が黙っちゃいない。


『え？どうしたの？おーい、Aー？？』


　声を大きめに呼ぶ友人。そ、そんな名前を呼ぶんじゃない。


「え、えっと...風間さんの好きな人は、......夢の国の住人じゃない？」
『それは月曜の朝の情報番組に出てる方よ』



　 ね。本場の年間パスポート持ってるもんね。
　





　 とりあえず、やらかした。






つづきまーす

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