本気を出さないボーダー隊員【ワールドトリガー】

５話 ページ6

 冬休みだわーい。と、言うことで私は家でまったりゲーム中・・・・・・の、はずが。


「なんで私は今ここにいるのでしょうか・・・・」


 ウィーーーーン、と警戒音が鳴り響く。門からでてきたトリオン兵をとりあえずハウンドで撃ち落とす。自問自答の時間もないのか私には。




 時は遡ること数時間前。朝起きて、さてゲームとゲーム機に手を伸ばした時だった。スマホに一本の電話。なんだろう、嫌な予感しかしない・・・・。画面を見るとそこには数少ない友人の名前。


「もしもし」
『あ、A？』
「どうしたの？遥」


 そう、みなさんご存知、あの有名な嵐山隊の優秀＆美人なオペレーター、綾辻遥ちゃんだ。てってれー。
 なぜ地味な私とキラキラしている遥が友達なのかは、まぁその内話すとして。


『申し訳ないんだけど、今日の任務交代してくれないかしら？』
「え、今日は待ったり家でゲームを・・・」
『ほんとゴメン！今度なにかおごるから！！』
「え、いいよいいよ。無償で引き受けるから！」
『ホント？ありがとう』
「(あれ？これうまいこと乗せられた？あれれ？)」


 その後、遥から任務の時間を聞き、すぐに準備し家を出た。







 そして現在に至る。
 まぁ、嵐山隊忙しいもんね。広報活動に任務、そして近々行われる入隊式の準備などなど。・・・すげぇ、あれだな、生徒会でもやってんの？嵐山隊。そしてその忙しさでA級５位はマジ化け物。ひぇ・・・・・。


「忙しい嵐山隊の為にも頑張りますか」


 また警戒音がなり先ほどより多い門から、モールモッド登場。頑張れ私、遥と新作のゲームを買うための資金の為に。つまり私欲のためである。これでいいのだろうかボーダー隊員。

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