３７話 ページ38
人気のコーヒーショップで新作の甘いフラペチーノを頂き、デパートの屋上に来た。
「さむ・・・・」
「そりゃ冬だからねー」
「・・・・それで、話とは？」
「あぁ、うん・・・」
迅さんは「申し訳なかった」と私に向かって頭を下げる。
「今回の大規模侵攻のこと、君が怪我をする未来は見えてなかったんだ」
「・・・・そうですか」
「ただ、メガネくんか君が血を流すことはわかっていたんだ」
「結局二人共血を流しましたけどね」
量で言うと三雲くんのほうがやばかったけど。
「まさか、君の方に近界民が現れる予知もしていなかった」
「・・・・仕方ないことですよ。全部」
顔を上げた迅さんが、私を見る。
「未来なんて、起こってしまったらそれはもう、仕方ないことです」
だから謝らないでください。そういうと迅さんは「ありがとう」とつぶやく。
「まっ、あれですね。迅さんのサイドエフェクト？も、そんなもんだったんですよ、結局」
「あー、それ言っちゃう？この力のおかげでいろいろ助かったこともあったと思うんだけど」
「そうですかー」
「棒読み・・・」
お前もさっき棒読みだったろうが、この野郎。すると、迅さんは笑って「玉狛に来ない？」と言った。それに私は笑顔で「遠慮します」と答えた。
「楽しいよ、玉狛」
「本部でもそれなりに楽しいので」
「宇佐美いるよ？」
「学校で会えるんで」
「オリジナルトリガー作れるよ？」
「今ので十分です」
「ランク戦しなくていいんだよ？」
「今でもあんましてないし、今回のことでガッポリポイントもらったんで」
「俺いるよ？」
「だからなに？」
「冷たいなー」
「冬ですから」
玉狛おいでよ、とうるさいので私は「これご馳走でした」と言って屋上を出た。めんどくさいのに目付けられたなぁ・・・・。はぁ・・・・。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 949人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴(プロフ) - 所々太字なのはなぜですか？？ (2022年3月9日 23時) (
レス) @page5 id: df5b843723 (このIDを非表示/違反報告)
ぷにまる - 主人公ちゃんとキャラの掛け合いが好きです。応援しています。 (2021年9月5日 18時) (レス) id: ee2ef4b0e7 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー - 分かりました。少し書き直しますので暫くお待ちを。 (2020年8月12日 10時) (レス) id: 59bc6ae80d (このIDを非表示/違反報告)
tOuka(プロフ) - チェリーさん» 描かなくて大丈夫です！よろしくお願いします！！ (2020年8月9日 12時) (レス) id: 227fd54672 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー - 顔は描かなくていいですか？ (2020年8月6日 15時) (レス) id: 59bc6ae80d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：tOuka | 作成日時：2018年12月1日 22時
