本気を出さないボーダー隊員【ワールドトリガー】

３２話 ページ33

忍田さんから何日かお休みをもらった。もとよりお休みをもらおうと思っていたのでとてもありがたい。それに今本部に行ったら絶対目立つ。だって今まで名無しのそこらへんにいるB級隊員が特級をとったのだ。注目大だろ。もし来いというのなら全力で変装していく。今の時代メイクでなんとかなるのだ。


「オーマイガー」
「当り前でしょ」
　

みなさん、事件です。せっかくの休みを気になったゲームを買って消費しようとしたのですが、親に「ダメ」と言われてしまった。なぜ？


「退院したばっかでしょ。それにあんたゲームしすぎ、お金はもっと有効に使いなさい」
「数少ない趣味の為に使おうと思ったのですが・・・」
「この前ゲーム買ってたでしょ。今回はダメよ」
「オーマイガー」


論功行賞で特級になった私はその褒賞金150万円でゲームを買おうとした。なのに、ダメって・・・。


「これは将来のために使いなさい」
「せめて、せめてゲームの主題歌のCDを買うお金を！」
「まぁ、そのくらいなら」
「わーい、あざっす」


と私は親からお金をもらう。


「んじゃ街に行ってきまーす」
「あ、どうせだったら新しい服でも買ってきなさい」
「・・・えー、いいよ」
「なに言ってんの。あ、ここのブランドの化粧品買ってきて」


とメモ用紙も預かった。・・・・あぁ、これ。最近母が気に入っている化粧品だ。新作が出たらしい。
今度こそ行ってきまーす。と外にでる。


「お母さん絶対私のお金で買ってもらう気だ」


まぁ、別にいいけど・・・。
私の母はファッション関係の仕事をしており、今も現役でバリバリ働いている。そのおかげで娘の私もファッションは好きだ。でもそれよりゲームが好き。


「いつもお世話になっているから買うか」


これも一つの親孝行として。今回の怪我で大分心配かけたし。

３３話→←３１話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す