本気を出さないボーダー隊員【ワールドトリガー】

２１話 ページ22

「終わりだ」
「くっ・・・・・」


 槍使い、米屋に向かって近界民、ランバネインが米屋に銃口を向けた時だった。どこからいくつもの弾が飛んできてランバネインがやられた。


「・・・・・見事。よもやこの俺が５人足らずで仕留められんとは、ヴィザ翁の言うとおり玄界(ミデン)の進歩も目覚ましい」
「10対１だからな。さすがに勝てなきゃやべーだろ。悪りーな、１対１で戦えなくて」
「・・・謝る必要はあるまい。これは戦争だからな」


 ランバネインがそう言うと米屋に向かっていくつもの小さな門から黒い針が襲う。それを米屋はすぐにかわした。


「よっと、・・・さすがに一人で来てるわけねーよな」


 すると今度はさきほどよりも大きな門が開いた。門の向こうには女性がいる。


「退却よ、ランバネイン。あなたの仕事はここまでだわ」
「はっはっは！不意打ちも通じんのでは完敗だな！」


 そう言ってランバネインは「縁があったらまた戦おう」といって門の向こうに行き。そのまま消えた。


 一戦が終わり、今回の戦いに関わったものが集まる。


「ナイスアシスト弾バカ！最後の弾助かったぜ！」
「あ？なんのことだよ」
「は？何言ってんだよ。俺が急所を外してピンチだったところをハウンドで最後決めたんだろ？いいところ持っていきやがって」


 と米屋が出水に言うと出水は首をかしげて「それ俺じゃねぇよ」と言う。


「は？え、じゃあ来馬さん？」
「いや、僕じゃないよ」
「・・・・アレ？」
「なんだよ、お前外したのか？ダッセー」
「んだとー！」


　









「うまく当たってよかったよかった」


 私は近界民を倒したことを確認した後すぐにその場を後にした。

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