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時間はあっという間に過ぎ、ヒーロー基礎学の時間が来た。私たちはヒーローコスチュームに着替え、運動場γに来ている。
「はい私が来た。てな感じでやっていくわけだけどね。ヒーロー基礎学ね。久しぶりだ少年少女、元気か？」
オールマイトの軽い挨拶から始まった。今回のヒーロー基礎学は遊び要素を含めた救助訓練レース。複雑な構造の運動場γはまるで工場地帯のようだ。５人、または６人四組に分かれて１組づつ訓練を行う。どこかにいるオールマイトが救難信号を出す。それが開始の合図となり散らばった各スタート地点からスタート。誰が１番ととれるのか。
「もちろん、建物の被害は最小限にな」
と言って爆豪を指さすオールマイト。それが一番心配なのかもしれない説。
初めの１組目、緑谷、飯田、尾白、芦戸、瀬呂だ。それ以外の者は大きなモニターがある場所に移動し、レース中継を見る。
「飯田まだ完治してないんだろ？見学すりゃいいのに」
「クラスでも機動力いいやつが固まったな」
「・・・・思惟というなら、若干緑谷さんが不利かしら」
「確かに、ぶっちゃけアイツの評価ってまだ定まんないんだよね」
「なにか成すたび大けがされてますからね」
「トップ予想は？俺、瀬呂が１位」
「んー、でも尾白もあるぜ」
「オイラは芦戸！あいつ運動神経すんげぇいいぞ！」
「デクが最下位」
「けがのハンデがあっても飯田くんな気がするな」
「ケロ」
「鬼道はどう思う？」
「そうだな、・・・・俺も瀬呂が１位だと思うが、緑谷に期待する」
「あぁ？なんでデクなんか」
「まぁ見てろ」
へぇ、意外。優秀な鬼道くんが緑谷に期待だなんて、・・・って不動くんがバカにしそう。
「Aちゃんは？」
「えーっと・・・うーん誰だろう？」
お茶子に聞かれ曖昧に返事する。と同時に開始の合図が鳴った。
「フィニーッシュ！！」
１組目のレース結果、瀬呂が１位だった。だが、それよりも緑谷の動きにとても驚かされた。前まで個性を使うたびに大けがしていた緑谷が、大きな怪我することない上に俊敏な動きでぴょんぴょん飛んでいく姿、まるで爆豪のような動きだった。まぁ、途中で滑って落ちていったが、それでも大きく成長していた。
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作者名：tOuka | 作成日時：2018年7月27日 11時
