転校して来たのは正邪の子【呪術廻戦】【男主】

5 ページ6

棘 Side





『狗巻くんって言葉を使うタイプの呪術師なの？』





「しゃけ」





『…そっか』





転校生のAくんがやって来てまだ1時間も経ってないのに俺と一緒に任務に向かうように言われた





俺だけならまだしも、まだ何も知らないAくんを連れてくなんて気が引けてたまらない





それにまだ俺のこの語彙の意味もわかってないのに一緒って言うのは難題すぎる…





『「しゃけ」ってさ肯定って意味だったりする？』





「！…し、しゃけ」





『そっか。俺、狗巻くんの言ってる事を理解できるようになりたい、だから沢山お話しよう』





“ お ” 話し……





言い方が幼い子みたいで可愛い





そう言えばさっきもパンダに手振ってた…





『(どんなお話しようかな…。やっぱりていばんのでいっか)ね、俺のそうじって名字なんて書くかわかる？』





そうじ……





掃除?





そうじって言われると掃除しか思いつかない…(汗)





「……おかか」





俺は首を横に振って否定した





『掃除するの掃除の方を思いついた？』





「しゃけ」





『誰もが最初はそう言って面白がるんだけど、本当の名字を知ったら俺と距離を置くんだ』






「すじこ？」





首を傾げでながらAくんを見るとAくんは少し笑いながら教えてくれた





『俺のそうじって言うのはね “ 操 ” る に、“ 死 ” って書いて操死って読むんだ』





「すじこ…」





『まあ、たぶんなんでこんな名字なのかはそのうちわかるよ』





そんな会話をしてるといつの間にか五条先生の所に着いてて俺が衝撃を受けるまで残り数分だった

6→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す