【羽風薫】あなたも真紅に染まればいいのに - パスワード認証

俺達の通う夢ノ咲学院アイドル科唯一の女子。

どこぞの吸血鬼と同じじゃないけれど、
彼女はいつもロザリオを首にかけて…
十字架を持ち歩いていた。

「いつもそのロザリオをつけているけど、
きみもアレと同じで、吸血鬼なのかい？」

と、誰かがふざけて彼女に問うた。

すると彼女は、冷たい微笑みで

『もしそうだったとしたら、
彼はあんな目に遭わなくて済んだと言うの？』

と返した。

＊

どうやら彼女は吸血鬼らしい。

だから出来ないこと、制限されることも多い。

日の光がダメで、昼間は活動ができないとか。

血は欲するし、足りないと貧血を起こすとか。

他の吸血鬼の様に、目は血の様な赤だとか。

肌はとても白く、整った顔立ちだとか。

彼女は吸血鬼、という説が確立された今でも、
彼女は自身を苦しめるロザリオを持ち歩く。

＊・＊

おはこんばんちは。

また薫くんです、あんスタです。

今回はですね。

朔間家とは別の吸血鬼の家柄である彼女と、
そんな彼女に恋する羽風薫くんの話です。

今作も楽しんでいって頂けると幸いです。