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翌日。新選組のもとに、ある藩とともに参戦せよとの命令が下された

だがその藩には実戦経験がない者が多く、私たちは頭を悩ませた。さすがの私でも、あの大人数をこの数日で鍛え上げることは不可能だった


「…やれることはやるけど…。ごめんね、トシ」
「いや、良い。お前は悪くない」


それに加え、その藩の方々はとても頭が硬い人が多くて、作戦だけでどうにかしようと思っているのだ。…はぁもう…死ぬぞ…


だけどさすがに人数が多く、人手が足りない戦場もあるので、二手に分かれ戦うことになった


誰が新選組の代表として、その藩の多くを仕切るのか…。そこでトシに指名されたのは、ともに多くの戦場をくぐり抜けてきた島田さんだった



「お前は鳥羽伏見の戦いを経験してる。向こうには理論はあるが実戦経験はねぇ。良い組み合わせじゃねぇか」

「副長の命令であれば従います」



島田さんは、嫌な顔一つせずに真剣な表情でそう言った


「ですが、一つ確認させてください」

「なんだ?」


「新選組がなくなってしまうわけではないですよね?」


トシの眉がピクリと動いた

彼の心には大きな穴が開いた。でも、それを仮で塞ぐ板はもう用意できたはず

ここからトシがしないといけないのは、その穴を埋めること

酷なことかもしれない。でも、副長として、新選組として、それは果たさなければいけない



「自分は新選組の島田魁としてこの戦に参加するつもりです。誠の大義を掲げます」



島田さんは、力強く言った。トシだけではなくその場にいただけの私でさえ、心にジンと響くものがあった


そう、落ち込んでいるのはトシだけじゃない。みんな辛い


でも島田さんは、もう前を見て進もうとしているんだ



「…そうだよ。形が失われてしまっても、私たちの志はずっとここにあるんだ」



私は、胸あたりの服をぎゅっと掴む。

そう、この胸に、ずっと輝いているもの



「新選組は、簡単にココから消えない。
私の新選組は、私が死ぬまで…いや、死んでからもずっとココにある」



形だけが、全てじゃないってこういう事だよ。トシ


新選組は、ずっと枯れない私たちの光なんだよ

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青椿(プロフ) - 全部、読ませていただきました!更新、頑張ってください!そして、ちょっとでいいので文才を分けてください…。(笑) (2017年7月8日 23時) (レス) id: 3c821da097 (このIDを非表示/違反報告)
めいさい - この作品大好きです!うるっときました!そしてギャグがすごくおもしろいです(*≧∀≦*)頑張ってください。 (2016年12月16日 21時) (レス) id: 3c799ac5d2 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - ヘムヘムさん» 更新停止気味で申し訳ない気持ちでいっぱいです…。ありがとうございます!とても励みになりました! (2016年10月10日 16時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
ヘムヘム - この作品,全部読みました!とても面白いです!惹きつけられました!!これからも,頑張ってください!ファンとして応援してます!!!! (2016年10月10日 13時) (レス) id: 678d5df645 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドラごん | 作成日時:2016年7月12日 21時

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