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あの時、もっとAと会話ができたかもしれない
あの時、Aの温かい手を握れたかもしれない
あの時なら、Aと
「…Aッ…？なんか言えよッ」
気づかぬうちに、涙が溢れ出していた
Aの前では泣かないって決めた。
別れを告げたあの時も、泣き顔は見られずに済んだはずなのに
「A…ッ…！」
両手でAの手を握りしめて、その手を自分の額の近くに持って行った。
手を握る力が強くなる
その夜も、いくら名前を呼ぼうがAの返事はなかった。
________
藤堂が「おやすみ」と部屋に声をかけ、襖を閉めたのを、俺は物陰からここ数日ずっと見ていた
Aが倒れたと、天霧からその言葉が出たのは数日前。
『少し経てば目をさますと思ったのですが…』そう言った天霧に、久しぶりに声を荒げてしまった
「…A」
Aの横に座る。
彼女の枕元には団子が入っているであろう箱が置かれていた
「A。いつまで寝ている」
俺を含め、ここの奴らも心底心配しているはずだ
「起きろ。ここの結界も弱くなってるぞ」
最近、ここの周辺で南雲の目撃情報が出ている。
Aが倒れたのをいいことに、また裏で何か企んでいるに違いない
「A。おい。お前の力はそんなものか」
煽ってみるが、もちろんのこと返事はない
「死ぬんじゃないぞ」
夜が明ける。
今日も、あいつらに気づかれないうちに帰るとしよう
立ち上がって、襖に手をかけた
「AAうるさいわ。なんなの？Aさんのことなめてるんですか？死なねーわアホ。勝手に殺すなバーカ」
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ドラごん(プロフ) - にわかさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年7月12日 21時) (
レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
にわか - 更新頑張って下さい応援してます！ (2016年7月12日 21時) (レス) id: 273458644d (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 睦月 雪さん» そう言っていただけて、とても嬉しいです！最近本当に忙しく疲れてしまって全く更新ができていませんでした…。一気に更新が来ると思うのでもう少々お待ちを！本当にコメント嬉しかったです。ありがとうございました (2016年5月25日 0時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
睦月 雪(プロフ) - すごく好みの作品です！読んでいて飽きないし楽しいです。更新がんばってください！楽しみにしてます！ (2016年5月24日 23時) (レス) id: 3701746fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 燐ﾀﾛさん» ありがとうございます！！頑張りますねっ！！ (2016年2月16日 22時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドラごん | 作成日時：2016年1月16日 11時
