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土方「原田、永倉。何があったか話せるか」
重い空気をわったのは、土方の重い声だった。
顔を伏せていた2人が、顔を見合わせる
幹部の中心には、布団に横たわるAがいた
__________
一つ一つの言葉を選びながら、ゆっくりと語る2人。時には、話を深く掘り進めるためにされた斎藤の質問にも答えた
2人は、話しながら苦しそうな表情を見せていた。自分があの時止めていればAはこんなことにならなかった、と思っているのだろう
土方が腕を組みながら、原田、永倉を見ていた目線をAに移した。
額から左の瞳にかけて巻かれた包帯と、Aの肌は同じくらい青白くて。
布団の上に置かれている腕も、痛々しいほど包帯が巻かれていた
『副長！Aさんの血が止まりません…！！』
『そんなに酷えのか…くそっ…何があったってんだ』
『肩からの血がどうやっても…！どうすれば』
他の負傷者は、いつもの戦闘通りに手当てが済んだ。
だが、Aだけ血がどうやっても止まらなくて、山崎も俺も珍しく取り乱した
沖田「Aちゃん、は…さ」
原田と永倉が話し終わり、部屋に沈黙が訪れたところで、ずっと部屋のふちで黙っていた沖田が、口を開ける。声が震えていた
沖田「…死んで、ないよね？」
また、部屋の空気がピリッと変わった。
いつもの余裕のある顔ではない沖田が、この状況の深刻さを教える。彼の笑顔は引きつっていた
斎藤「脈があるから生きている」
それを聞いた沖田だが多くの心配はまだ取り除けていない様子でまた口を開く
沖田「…これからは？
今は生きてても…これからは？」
斎藤は目を伏せ、黙ってしまう。
そんな彼を見ると、沖田はその場にいる全員を見渡す。
だが、誰一人答える事はなかった
誰一人、答える事は出来なかった
沖田「…なに、誰か…誰かなんか言ってよ」
沖田の瞳には、負の色が渦巻いていた
原田「俺のせいだ…」
ふと原田が口を開く
その横に座った永倉がハッとして原田を見る
原田「あの場にいながら何も出来なかった…！」
ダンッ！と原田が床を殴る
その乾いた音は部屋中に響いた
永倉「そもそも、俺は千鶴ちゃんを守れなかった…それで平助が…」
誰も、何も言えない。
誰のせいだとか、誰も、分からない。
誰もが自分を責めていた。
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ドラごん(プロフ) - にわかさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年7月12日 21時) (
レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
にわか - 更新頑張って下さい応援してます！ (2016年7月12日 21時) (レス) id: 273458644d (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 睦月 雪さん» そう言っていただけて、とても嬉しいです！最近本当に忙しく疲れてしまって全く更新ができていませんでした…。一気に更新が来ると思うのでもう少々お待ちを！本当にコメント嬉しかったです。ありがとうございました (2016年5月25日 0時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
睦月 雪(プロフ) - すごく好みの作品です！読んでいて飽きないし楽しいです。更新がんばってください！楽しみにしてます！ (2016年5月24日 23時) (レス) id: 3701746fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 燐ﾀﾛさん» ありがとうございます！！頑張りますねっ！！ (2016年2月16日 22時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドラごん | 作成日時：2016年1月16日 11時
