【学パロ】ハニーダーリンチーズケーキ 4 ページ20
「え、あの、樫村君、どしたの、ちょっあの」
「これ、俺達の為に作ってくれたんだろ?」
「そう、だねぇ……それとこの立ち位置と、なにか関係あるのかなぁ……?」
声がちょっと震える。なにが起こっているか分からないほんの少しの恐怖と目の前の慣れない光景。ヤムライハとシャルルカンはさっきまでぎゃあぎゃあ騒いでたのに今は黙ってこっちを見ている。とりあえず口は閉じた方がいいと思う……とか言ってる場合じゃない。
「あの、かし、」
「じゃあ、ありがたく食わなきゃな?」
「へぁ?」
いつのまにやらチーズケーキを包んでいたラップが剥がされ、ケーキの先端が樫村君の口に吸い込まれていく。
さくっ、と音がしたのは、きっとケーキの下の生地。しっとりしたベイクドチーズケーキの下にビスケット生地、といった構造が好きで、僕はそれを作ったんだけど……。
まさかチーズケーキをここまであの、官能的に? 艶っぽく? 食べられるとは思わなかったしそうやって食べる人がいるとは予想もしてなかった……から、この光景は、大分、あの……本当に目に毒。
無理。樫村君艶っぽすぎる。そういうのよくない。
「ん……」
零れ落ちたビスケットを、お椀型にした片手で床に落ちないように受け止める。それを口に放り込んで、口の端に付いた生地を舌で舐めとったあと、視線を、ぼく、に。
「すげぇうめぇよ。ありがとな」
今までに見たことないぐらいの穏やかで蕩けるような笑みと上目遣いをされたらもう駄目だった。あまりに慣れない光景に足から力が抜けそのまま床に崩れ落ちる。彼の膝に額を当てたら、頭を撫でられた。
どさり、かしゃん、と周りから音がした。音からしてペンとか本とかが落ちるか倒れるかしたのだろうか。
ゆるゆると顔を上げれば樫村君の整った顔が僕から見て左側、ちょうど学園長室ドアの方に向いていて。次の瞬間人を小馬鹿にするような、けれど艶やかに、フッと笑った。
……あ、もうむり。
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みかん(プロフ) - 了解しました!続きも楽しみに気長に待ってます! (2019年5月28日 13時) (レス) id: 7884fe9a14 (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - あいさん» お待たせ致しました。リクエスト作品が出来上がりましたのでお伝え致します……! (2019年5月28日 10時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - みかんさん» 申し訳ありません、先に白龍の分ができあがりましたのでこちらを先に公開致します。続きはもう少々お待ちください……! (2019年5月28日 10時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - あいさん» 了解です! 他のリクエストも消化しつつになるので少し遅れますが、ご了承くださいませ…… (2019年5月1日 14時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
あい - そうだったのですかこちらこそすみません (2019年5月1日 11時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユズヒ | 作者ホームページ:
作成日時:2017年3月1日 2時