第148話 晴太side ページ48
「日輪様
もうしばしの辛抱です
お気をしっかり！」
オイラたちは今
鳳仙に与する百華から逃げ回っていた
母ちゃんは走れないから
そんなに急げる訳でもない
だけど今オイラには
こんなに沢山の味方がいる
絶対にオイラが母ちゃんを護る！！
敵「居たぞ！！
反逆者共だ！！」
「！！
チッここにも」
オイラ達を見つけた
鳳仙側につく百華はオイラたちに刃を向けた
「ぐっ…鳳仙の方に
人員を割きすぎたか」
「まさかまた鳳仙に与する者が
これだけ残っていようとは」
オイラは母ちゃんを護るように立った
晴太「ぐっ…母ちゃん！」
日輪「…。
こりゃ逃げ切れるもんじゃないね
晴太…アンタだけでも行っとくれ」
清美「日輪さんそれはどう言う…」
日輪「安心しな
お前だけ逃げろなんてもう言わない
戦おう一緒に、仲間と」
クスッと清美さんは笑うと
オイラの頭を撫でてきた
日輪「私がここにいれば
敵を惹き付けられる
お前はその間に管制室へ急ぐんだ
…お願いできますか清美さん」
清美「もちろんです
なんせもう以来金は晴太くんから貰ってますから」
日輪「ありがとう清美さん
晴太もありがとう
…恐らく何人束になろうと
あの鳳仙を倒すことは難しい
でも決して歯が立たないわけじゃない
夜王がなぜこの地下深くに
吉原を築いたかわかるかい？」
清美「夜兎は
陽の光に嫌われた一族…だからですか？」
日輪「そう
ここは誰のための桃源郷でもない
あの
逃げるために作った
あの
桃源郷なんだ
鳳仙は太陽を何よりも憎み恐れている
ただでさえ陽を嫌う夜兎
それも何年も陽を浴びてない夜兎が
太陽の下に晒されればどうなるか…」
清美「昔…母から聞いたことがあります
元は幕府の艦船を製造していた造船所だと
聞いています」
清美さんの言葉に
母ちゃんは頷いた
日輪「今は見えないが
船を出し入れするハッチが
天井に存在する」
だから管制室へいくんだ
母ちゃんはオイラに向かってそう言った
そこへ行けばこの鉛色の空を
こじ開けられる
そう、母ちゃんは言った
だけどそれは同時に…オイラは…
晴太「その為に母ちゃんを囮にしろって言うのか
そんなの…」
母ちゃんを置いていくなんて
そんなの出来ない…
折角ここまで来たのに…
日輪「逃げた先に自由なんてありゃしない
…戦わなきゃ
檻ん中で戦わなき
檻を蹴破らなきゃ
本当の自由なんて手に入りゃしない」
第149話 NOside→←第147話 鳳仙side→銀時side
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智琉深(プロフ) - もう最高(*￣ii￣) (2019年12月15日 1時) (
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作者名：龍央 | 作成日時：2019年12月14日 2時
