Silver Soul 【銀魂】ー俺達の生き様ー【Ⅲ】 (ページ49)

今日:6 hit、昨日:9 hit、合計:1,125 hit

第149話　NOside ページ49

最後まで戦わせとくれ晴太

日輪はハッキリとそう晴太に言った
自分の認める母親から言われたら
頷かない訳には行かない
そこまで言われたら頷かないといけない
今の彼には沢山もの味方がいる
何を恐れる必要がある？

晴太はぎゅっと拳を強く握ると
日輪に背を向け呟くように言った

晴太「母ちゃん
今度会う時は鉄格子なんて無いんだから
思い切り甘えさせてくれよな」

日輪「…晴太」

行ってらっしゃいなんて言わない
ただその瞳は晴太の事を
ちゃんと見送っていた

晴太が歩き出すと

「おい」

今となっては聞きなれた声
まだ、強力な仲間が晴太には残っていた

ハッとして見上げたその先にいたのは
右腕を負傷した神楽、薙刀を持った新八、
愛用の刀を腰に差し腕を組んで立つ鬼翔の3人だった

鬼翔「よっ、待たせちまったな」

神楽「準備は出来たかマザコン野郎」

新八「さぁ行こうか」

「「「吉原に太陽を取り戻しに」」」

･

･

･

ところ変わって銀時たちはと言うと…

「射てぇぇぇぇえ！！」

鳳仙に雨のように大量のクナイが降り注いでいた
これでもかと言うくらいに

そして辺りは沈黙に包まれる
嬉しさの声が零れる

「…。
…やった
ついに…やった」

「あの鳳仙を
あの夜王をついに倒したぁ！！」

流石の楓乃音やら愛美も疲れてきた
その頭でふと考える

この程度で終わる玉だろうか、と

「自由だ！！
これで吉原は…私達は…自由だ！！」

戦いは…

「まだだぁぁぁ！！」

…終わっていなかった

数本のクナイが投げられる
月詠に向かって投げられたそのクナイは
彼女に当たることなく痛みはなかった

「「「銀時！！/銀っ！！」」」

そう、月詠を銀時がクナイから
身を呈して庇ったからだ

愛美「お前その体で無茶を…」

楓乃音「お前でも体力の限界が近いか…」

銀時「…平気だ」

楓乃音「嘘言え馬鹿」

愛美と楓乃音は
動けなくなった銀時の前に立つ

鳳仙「温い！温いわ！！
貴様ら如きか細き光が幾ら集まろうと
この夜王を干からびさせる事は出来はせぬ！！

この深き夜を照らすことなど出来ぬ！！」

そう言い放つ鳳仙の体には大量のクナイが
身体中に刺さっていた
それでもまだ立ち上がる鳳仙

「ば…馬鹿な…
あれだけやってもまだ…」

愛美「夜王の名は伊達じゃねぇってか」

鳳仙「太陽などとは程遠い…
吹けば一瞬で消えるロウソクの火のような脆弱な光
それが貴様らだ！！」