第137話 NOside ページ37
俺の求めている強さは
こんなしみったれたものじゃない
だから違う、と神威は言った
楓乃音「妹だろうが親父だろうが
構わずぶっ殺す、そういう奴か
皮肉じゃねぇか
血が繋がっていても
妹を、殺そうとする兄貴もいりゃ
血は繋がっていなくとも、
強い絆で繋がってる連中もいる
まっ、どっちが本物の家族かなんぞ
知りゃしねぇけどよ」
神威は笑顔を崩さぬまま
黙って聞いていた
「面白いではないか」
そう言って鳳仙は上半身の服を脱ぎ捨て
兎の銅像の頭の上に立った
鳳仙「その絆とやらの強さ
見せてもらおうではないか
貴様がわしの鎖から
日輪を解き放てるか
わしが奴らの絆を断ち切れるか…」
銀時は扉につきさ知ったままの木刀を
乱暴に引き抜く
それと同時に鳳仙は銅像が持っていた
正確には銅像の兎が咥えていた
デカすぎる番傘を手に持った
勝負と行こうではないか
鳳仙は肩に番傘を担ぐと
吐き捨てるように言った
鳳仙「地球人風情にこの夜王の鎖断ち切れるか」
銀時は木刀と刀をそれぞれ持つと
空を切るようにして振り下ろし鳳仙を見すえた
そして3人は同時に言った
「「「エロジジイの先走り汁の糸で
出来たような鎖なんざ一太刀でしめぇだ」」」
愛美「明けねぇ夜なんかねぇんだ
この
楓乃音「夜の王は日の出と共に
おねんねしやがれ！！」
こうして4人の戦闘の火蓋は切って落とされた
2回の渡り廊下というのだろうか
その部分から3人は一斉に夜王の元へ飛んだ
清美「楓乃音！！」
晴太「銀さんーっ！！」
･
･
･
始まった戦闘は
ものの10秒で当然のごとく
鳳仙の方が優勢だった
銀時は木刀で攻撃を仕掛けるが
ミシミシと音を立て鳳仙に素手で抑えられる
その隙に愛美と楓乃音が斬かかるが
油断も隙もない鳳仙には無駄な行動で
見事に蹴り飛ばされた
愛美･楓乃音「ぐぁっ…」
銀時「愛美！！」
清美「楓乃音！！」
そして銀時に出来た隙
鳳仙はそれを見逃さず巨大なその番傘を
銀時目掛けて振り下ろした
…ところが
鳳仙「ほう」
銀時のたっている場所が
ベキベキと音を立て崩れていく
木刀と刀鳳仙の番傘を受け止めていた
鳳仙「わしの一撃を止めたか」
受け止めているその木刀と刀は
ガタガタと震えていた
銀時「…っ…
(ふざけやがって
たった一撃、たった一太刀受けただけで
身体中から気力も体力も全部削ぎ落とされた気分だ)」
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智琉深(プロフ) - もう最高(*￣ii￣) (2019年12月15日 1時) (
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作者名：龍央 | 作成日時：2019年12月14日 2時
