第136話 NOside ページ36
銀時「
はびこるぼったくりバーでも
みんなが笑って酒飲めるなら俺あまそれがいい
美女も美酒も屋根さえねぇ
野っ原でも月見て安っすい酒飲めるなら
俺ぁ、それがいい
女の涙は酒の
辛すぎらぁ」
銀時は
腰に差してある刀に手を伸ばすと
鞘から抜いた
楓乃音「銀、俺も…」
銀時「駄目だ下がってろ」
楓乃音「今更俺を女扱いか？」
百華を倒し
かっぱらってきたは2本の刀に手を伸ばし
掴むと鞘から刃を出す
楓乃音「邪魔なら斬り捨てるなりしろ」
銀時「…出来るかよ…」
楓乃音「交渉成立だ」
今銀時がどんな顔してるか
綺麗な白銀の髪で目元が隠れて分からない
愛美「2人だけでどうにかなる相手だと思ってんのか
なんせ相手は夜王と呼ばれるほどのやつだ
俺も手を貸すぜ」
お前までか、と
銀時は呆れたようにため息をこぼした
愛美と楓乃音は鳳仙を真っ直ぐな目で見据えた
鳳仙「鎖を断ち切りにきたか
この夜王の鎖から日輪を…
吉原の女達を解き放とうと言うのか」
銀時「…そんな大層なもんじゃねぇ
俺ぁただ旨い酒が飲みてぇだけだ
天下の花魁様に
ご立派な笑顔付きで酌してもらいたくてなぁ」
そんな会話を黙って聞いていた神威が
鳳仙の斜め右後ろに立つと鳳仙の肩に
ポンと手を置く
神威「こりゃぁ面白い
たかだか酒一杯のために夜王に喧嘩売るとは
地球にはなかなか面白いやつがいるんだね
ねぇ、鳳仙の旦那」
ゴォッガシャァァ
という凄まじい音を立て
神威が居たであろう場所にあった柱を
腕1本で破壊した
楓乃音「おー…すげっ…」
清美「棒読み感…汗」
いつの間にか神威はうさぎのような形をした
銅像に腰をかけていた
神威「おーこわっ
そんなに怒らないでくださいよ
心配しなくてももう邪魔はしませんよ」
鳳仙「神威
貴様何が目的だ
わしの命をとろうとした次は
童を手助けし日輪の元まで手引き
そうまでしてわしの邪魔をしたいのか
…それとも」
母を求める童の姿を見て
遠き日でも思い出したか
病の母親を捨ててきたお前が
罪滅ぼしでもする気になったとでも
鳳仙は続けた
神威「フッ
何を世迷い言を
夜王を腑抜けにした女
一体どれほどの女かと思えば…」
ボロ雑巾に縋る
ただの惨めな女とは
吉原の太陽が聞いて呆れる
日輪と晴太が泣きながら
頬を涙で濡らしながら
抱き合っているところを
思い出しながら言った
神威「違うんだよ
俺の求めている強さは
こんなしみったれたものじゃない」
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智琉深(プロフ) - もう最高(*￣ii￣) (2019年12月15日 1時) (
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作者名：龍央 | 作成日時：2019年12月14日 2時
