【衣更真緒】告白失敗。【あんスタ】

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「あ、あああ悪い！顔！顔上げてくれ！」



____________変わって、ない、なあ…？

先輩、私の事なんにも知らないはずでしょ
知ってるのは私だけじゃ…




「でも、佐藤がそう言ってくれてよかったよ」


「へ…」


「そりゃ佐藤からしたら…まあ…うん、気まずかっただろうけど、さ
俺だってどうしようってなってたんだからなー？」



少しおどけたように言う先輩。
きっと場の空気を和らげるためだと思う。優しい。



「すみ、ません…」


「謝るなって！
…ほら、改めて！これからよろしくな！」


「……！ はい…！」




___________大好きだった、キラキラした笑顔。

眩しくて目を瞑りたいのに、離せない。目にまた焼き付いていく。上書きされていく。

…本当に 好きだったんだなあ、私







「それに

…ちゃんとあの時

伝わったよ」




さあ、と心地よい風が先輩の長い髪を揺らした。




「…嬉しかった

ありがとな」




どくん




大きく高鳴る鼓動。

この気持ちには既視感がある。




「それじゃ、そろそろ行こうぜ！」




そう言って歩き出す先輩。


今度は腕は引いてくれないみたい。




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