【衣更真緒】告白失敗。【あんスタ】

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先輩の異変を感じながら1週間。

先輩のことをよく見ているからか、なんとなく分かるようになった。
…ちょっと見すぎて先輩からしたら気持ち悪いかも。



「休憩！次、15分から開始ね！」


コーチの声と笛の音が体育館に鳴り響いた。


「ふうちゃん、私トイレ行ってくるね」

「はいよー」



今日は水曜日。体育館を男女バスケ部で半分この日。

舞台側が女子、入口側が男子だったため、体育館の端を通って入口側にあるトイレへと向かう。



_________衣更先輩、今日もなんか…しんどそう…



男子側に来た時は少し距離が近くなって、恥ずかしくなって先輩の方は見ないようにしている。

さっきまで見ていた先輩の様子を思い出しながら考えていた。



…やっぱ 気のせいなのかなあ
誰もなんとも思ってない感じだし。



先輩は笑顔を絶やさない。後輩に厳しく注意するのも見たことがない。


なんだかんだ、先輩のことをよく知っているようでまったく知らない。

好きなものは？特技はバスケ以外なに？

…好きなタイプは？





「…いやいやいや」



好きなタイプ知ったところでどうするの私。
変な欲出すんじゃないよ。


でも

もし先輩が私の彼氏だったら___________なんて









「危ない！！！！！」



急に聞こえた誰かの大声。




「ぇ、？
んぐうっっっ」



気づいた時にはもう遅かった。


振り向いた瞬間の顔面に、バスケットボール直撃。




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