【衣更真緒】告白失敗。【あんスタ】

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「好きなの…真緒のことが…!!」



おっひぃ……まじかあ………




校舎裏。教室のゴミをゴミ捨て場に持ってきたところ。

まさかの告白現場に出くわした。

しかも告白されているのは衣更先輩。


見つけた瞬間にすぐ木陰に隠れたため、私に気づいてはいない様子。



________モテるんだなあ。


告白している人もすごく美人だった。


美人…だった…。



「えっと…
あり、がとな」



もしかしてこれ

先輩

ＯＫするんじゃ……



「でも…ごめん
今は 部活でいっぱいいっぱいなんだ
それと…他にもやらなきゃいけないこともあって」





正直、ほっとした。

でもそれよりも、先輩が言ったことの方が気になった。



「そ…っか
こちらこそごめんね、聞いてくれてありがとう」


「ううん、ありがとう
気持ちは嬉しかった！」



息苦しい空気を吹き飛ばすような笑顔。

はぅ…かっこいい



「こんなこと俺が言うのも…なんか上から目線で失礼かもだけどさ」


女の人に1歩近づいて、


「これからも仲良くしてくれよな」


会心の一撃。トドメの笑顔。


「……っ、うん」


一気に真っ赤になる女の人の顔。
ああ、これはまた好きになったな。






いやしかし


そんな


そんなのずるくない？？


先輩罪すぎない？？



「あれは…モテるわ」


思わず声が出た。独り言。






______________それにしても




『今は 部活でいっぱいいっぱいなんだ
それと…他にもやらなきゃいけないこともあって』



やっぱり、先輩

いろいろ溜め込んでるんだろうなあ…。



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