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「ただいま！」
「っ！」
へいへいへい思いっきりビックリしてんじゃん自分
持ってた雑誌落としてんじゃん
「あれ？どうしたの？雑誌落ちてるよ」
「あ、おかえり！今拾おうとしてたとこ」
素早く拾って自分の部屋に雑誌を片付ける
そこで目にしてしまった翔くんのan・anの雑誌を
初めて重版になったというあの雑誌の表紙を
何故だ何故今見てしまったのだAよ！
「あー落ち着いたと思ったのにぃ〜」
「何が落ち着いたの？」
急に声がして前を見ると
翔くんがキョトンとした顔をして立っていた
しかも近距離だ
「もうちょっとで僕とぶつかりそうだったよ」
そんなに考え事してたの？と首をかしげている
「あーうん色々･･･ね」
まさか翔くんの事で悩んでますなんて言えないから
「う？あ、そうだ！僕お土産買ってきたの見てみて！」
私の手を引いて自分の旅行カバンの前に行く
出かける時も荷物多かったけど
帰ってくる時は倍になってるね
「これはねあそこの名物なんだって
んでこれが食べてみたら美味しかったやつ
それでこれがね」
ちょっと買いすぎじゃない？と聞きたくなる程
どんどん出てくるお土産
相変わらずだな翔くん
ガイドブックも死ぬほど読んでるって言ってたもんね
「よしAちゃんへのお土産はこんなもんかな」
「え？翔くんもしかしてまだお土産あるの？」
「うん！メンバーへのお土産も買ったの」
「そ、そうなんだ」
メンバーさんへのお土産はちょっと変わった物が多いな･･･
実用的な物になると何故若干センスがズレてるんだろ
「お風呂行ってくるねー」
「行ってらっしゃーい」
買ってきてくれたお土産を改めて見てみると
「あ、これ私が食べたいなと思ってたやつじゃん」
「これ美味しそー」
どれも私が好きそうなのばっかりだった
「さっすが翔くんよく分かってるな〜」
思わず漏れた言葉に
「ﾌﾌｯでしょー？」
返事があり
「へ？」
間抜けな声が出てしまった
後ろを向くと翔くんがニッコリ笑っていた
あの猫のパジャマを着て
「僕よくAちゃんの事見てるから」
声にだしてないけど顔に凄いでしょ？って書いてある
「うんすごいさすが翔くんだよ私の事よく分かってるね」
そう言うと嬉しそうに近付いてきた
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ゆかり - しようちやんも大好きだよ (2018年10月31日 0時) (
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作者名：狐リス | 作成日時：2018年10月29日 16時
