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「お酒弱いの？それなら辛いよね」
「はい･･･」
ヤメテキモチワルイ
「実はね俺Aちゃんに話したい事があるんだ」
サワラナイデ
さっきからこの人に触られた所がキモチワルイ
翔くんに触られても平気なのに･･･ナンデ？
「まだ出会ったばっかりだけどね俺
君に一目惚れしちゃった」
そう言ってウインクしてくる
朦朧とした意識で思う翔くんの方が何倍も上手いと
「だからさ付き合ってくれない？」
「え？」
気がつくとその人と向かい合っていて
徐々に顔が近づいてくる
なにこれ･･･嫌だ･･･いやだ･･･イヤダ！翔くん！
昔から翔くんは私が本当にピンチの時は駆けつけてくれた
でも今は仕事で来るわけない･･･
だけど来てほしい助けてほしい
そんな思いがごちゃ混ぜになっていると
「その人を離してくれませんか？」
聞き覚えがありすぎる声が後ろから聞こえた
振り向くと男の人がいて顔はよく見えないけど
帽子と眼鏡の隙間から見えるのは間違いなく翔くん
口調は丁寧だけどいつもより低い声
こんな声聞いたのいつぶりだろ
そんな関係の無い事を
お酒のせいで朦朧とした頭で思っていると
「誰ですかあなた」
男の人が不機嫌そうに返した
でもそんな声は無視して
グッと私を男の人から離して自分の後ろに隠す
「ちょっとなにするん」
「酔った所に手を出すなんて最低ですね
でも彼女には手を出さないでもらいますか
彼女は僕のなので」
男の人の言葉を遮って返す翔くん何だかイライラしてる？
翔くんの圧力に負けたのか
悔しそうにお店の中へ戻って行った
それを見届けた翔くんは私の手を取って
ゆっくり歩いてくれる
でも一切こっちを見ない･･･てか
「翔くん･･･そっちお店じゃないよ私戻らないと」
「ダメこのまま帰るの荷物は
来美ちゃんに明日にでも届けて貰えればいいから」
そう言って捕まえたタクシーに私と乗って家まで帰る
その間も一言も話さない手は繋いだままだけど
翔くん何でそんなに不機嫌なの？何であそこにいたの？
聞きたい事は沢山あるのに
酔いが回ってるせいで瞼が落ちる
そんな私の様子に気づいたのか翔くんは
「Aちゃん眠いの？今は寝たらいいよ
明日聞くから･･･おやすみ」
そんな声が聞こえて私の意識は途絶えた
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ゆかり - しようちやんも大好きだよ (2018年10月31日 0時) (
レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐リス | 作成日時：2018年10月29日 16時
