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初めて会ったのは幼稚園の時だった
隣にすごく立派な家が出来て
そこに引っ越してきたのが翔くんの家族だった
挨拶にきた翔くんと母親を私は母の後ろから見ていた
初めて見て思ったのは
目がくりっとしたかわいい子だなっていう感じだった
「こんにちは！私はAって言うのよろしくね！」
「こ、こんにちは僕はしょうって言うの
よろしくね･･･Aちゃん」
少しはにかみながら挨拶してくれた時は嬉しかった
それからはいつも一緒に遊んだ
でも幼稚園が違う事は残念だったけどね
その時はまだ甘えん坊の一面はなかった
でもいつのまにか甘えてくるようになって
母達がいる前では変わんないけど
私と二人きりになるとギューと抱きついて来て
AちゃんAちゃんと嬉しそうに呼ぶ
最初はびっくりしたけど
かわいかったからすんなりと受け入れていた
その頃は背も低くて泣き虫でオマケに顔もかわいいから
女の子みたいな感じだった
小学校の頃は私の方が背が高かったんだけど
中学で同じぐらいに高校ではついに抜かされて
顔もかわいい感じからかっこよくなっていった
背を抜かされた時の悔しさは忘れられない
高校に入って事務所のレッスンも忙しいはずなのに
よく私の部屋に入り浸っていた
髪の毛を染めた時はびっくりしたオマケにピアスまで
まるで自分の息子が不良になったような錯覚に陥ったが
内面は一切変わってなかったようで
二人きりの時は相変わらず甘えてきていた
毎日部屋に来てはAちゃんと抱きついてきた
勉強も教えてもらっていたりして有難い事だったけど
翔くんの勉強もあるんじゃないかと聞いても
「大丈夫！僕はもう予習したから！
今はAちゃんの勉強を見る時間なの！」
といつも強引に話を流されていた
大学は一緒のとこ行こうと誘われたが
あんなレベルの大学に私が入れるわけないので
丁重にお断りした
その時はいやだと泣かれたなぁ
宥めるのに必死だったのを覚えてる
そして月日は流れて現在に至る
「お風呂入って来たよ！さぁ一緒に寝よう！」
「寝ないっての」
「うぅ･･･お願い一緒にねてよぉ」
この翔くんの涙目に耐えて別々に寝る日と
耐えられなくて一緒に寝る日がある
ちなみに今日は
「わ、わかったよ･･･」
私の負け
てかほとんど負けている
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ゆかり - しようちやんも大好きだよ (2018年10月31日 0時) (
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作者名：狐リス | 作成日時：2018年10月29日 16時
