どんな日も。 (JUMP×JUMP) (ページ21)

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射的と金魚すくい、ヨーヨー釣りもして時間を見て見たら19:40と時計が指す

繋がれた手にもだいぶ慣れてきた

「楽しそうだったね、満喫した？」

楽しそうな笑顔で聞いてくる

『満喫した。夏って感じだよね、楽しい』

素直に返すと

「そっか。良かった。じゃあそろそろ、花火が見える場所に移動してもいい？」

そっか、この後花火じゃん。
おれ、大丈夫かな。

ん？何が大丈夫じゃないんだろ

「やまだ？」

『あっ！いいよ！行こ！花火花火！』

自分の心配を消すように元気な声で答えて、先輩と花火が見えると言う高台へ向かった

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高台へ移動して2人並んで草むらに腰を下ろす。
祭りの会場の本部の方から花火がそろそろ始まるというアナウンスが小さく聞こえる

いつの間にか離れた右手がすこしだけ寂しく感じた。

ヒューーーーーッッドーーーン

ボーッと右手を見ていたら花火が上がる音がしてバッと空を見る
キラキラした光の花びらが空に打ち上がっては儚く消えていく

横を見るとキラキラした顔で空を見上げる先輩
よく見たら綺麗な顔してるな、なんて。

少しの間みとれていた

そしたら先輩がこっち向いて

「綺麗だね」

なんて言うから、先輩の方が綺麗ですなんて漫画みたいなセリフが口から出そうで焦った。

『そうですね』

しれっと視線を空に戻して花火が上がる空を見つめる

「山田の方が綺麗だけどね」

『ん？何？先輩』

聞こえてたけど咄嗟に聞こえないふりをしてしまった。くらいに衝撃的な言葉

今それ俺があなたに言おうとしたやつ

「だから、山田の方が綺麗だよって」

内緒話をするみたいに先輩の顔が近づいた

2回目はごまかせない
真剣な先輩の目と目が合ってしまう
冗談だなんて言えない雰囲気を作るんだからずるい

『何言ってるの？おれ男だよ？』

胸の鼓動がどうか先輩に聞こえてませんように

「知ってるよ。そんな所も好きなんだから」

『え？』

「分かる？告白してるの、今山田に」

『は？』

「日本語わかる？好き。大好き。Loveってこと」

『すきって好き？』

「そう、ILoveYouのやつ」

『先輩が俺を？』「だからそうだって」

『いつから？』「知り合った日から」

『へ？』

「今までバカにしてたんだけどさ、一目惚れ。
自分がするんだもんびっくりだよね、自分に」

そこまで言ったら何事もなかったかのように空を見上げる先輩