快晴Summer (tkin) ページ8
tkin リアル
in
(in片思いしてます)
梅雨が明けて本格的に暑くなってきた7月。
今日は、夕方からJUMPで雑誌の撮影だ。
久々の暇な午前中をエアコンと扇風機で過ごしやすい室温になった自室でダラダラ過ごす。
テンテンテテーン
聞きなれない着信音が聞こえ、電話かよ、だるいな
なんて思いながら誰からかと確認すると"雄也"の文字。
ドキッとする。
え、あ、と慌てたあと、早く出なきゃと思い、1回咳払いをしてから応答のボタンをタップした。
in『もしもし?どーした?』
よし、いつも通りを装えてる。
tk「あ、伊野尾くん? 今日午前中暇だったよね?」
うっ……イケボだなぁ。
in『お、おん。今日はJUMPの撮影だけだよ。』
動揺から、『おん』なんて言ってしまった。
tk「あのさ、良かったらドライブ行かない?2人で」
in『え?ドライブ……?ま、まぁいいけど……』
突然のドライブの誘いにドキドキしながらあくまで
"付き合ってあげるよ"のテイストで行くことになったドライブデート。
内心はガッツポーズものだ。
tk「じゃ、一時間後。家まで迎えに行くから」
と言って切られた電話。
スマホを耳に当てたまま少し余韻に浸る……
高木とデート……高木とデート。
よっしゃぁ、惚れさせてやろーじゃないかぁ!
さ、支度だ。
今日の伊野尾くん可愛いなって思わせてやろう!
それから、大ちゃんと遊ぶ時は30秒で決める服を15分かけて決めて、いつもは水洗いで済ませる洗顔を化粧水・乳液まで丁寧に。
撮影前ならどうせメイクさんにしてもらうからって絶対やらない髪の毛までセットしてみた。
俺、我ながら気合い入りすぎじゃね?でも完璧。
なんて心の中で自画自賛してたら高木が家に来る5分前になっていた。
in『うわ、やべ。出なきゃじゃん。』
必要なものだけカバンに突っ込んで鍵を閉めたら
急いでエントランスに降りる。
下に降りるともう高木は来ていて、白いスポーツカーがよく似合っている。
tk「おはょ。伊野尾くん」
笑顔が快晴の空と相まって眩しい。
in『おはよ、たかぎ!!』
tk「たかきだよ!」
照れ隠しの弄りをかましつつ、高木が開けてくれた助手席に乗り込む。
中は高木の匂いがして、落ち着かない。
tk「どこか行きたいとこある?」
in『いや、特にないけど……』
tk「じゃ、俺の行きたいところ行っていい?」
in『いいよ。安全運転でよろしくな』
tk「まかせて」
90人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しとらすみんと | 作成日時:2020年7月12日 23時