26話 ページ28
次の日、体調はほぼ元通りになった。
いつも通り、ジェイドくんに迎えに来てもらい、4人での朝食。
「ちょっといいですか?」
『どうしたのアズールくん。』
真剣な顔をして言うアズールくん。
朝からこういうのは珍しい。
「そろそろ、オンボロ寮の監督生さん達が、あのイソギンチャクたちのことで、動きだすだろうと思うのです。そこで、監督生さんに僕と契約を結ぶように促して欲しいのです。」
「要するに、おバカなイソギンチャク達を助けたかったらアズールに頼んでみれば?って言えばいいの?」
「えぇ。そういうことです。」
「でも、監督生さんは魔法をお持ちでない。担保はどうするのですか?」
「オンボロ寮をいただこうかと。あそこは、監督生さんとグリムさん以外に使用する人はいませんから。モストロ・ラウンジの2号店には立地条件もいいでしょうしね。」
『2号店……そうなったら、厨房のスタッフ達ももう少し色んなこと教えてあげないとな。』
「あはっ♡楽しそー。」
「それでは、上手くお願いしますよ。」
『わかった。』
それだけ言うとアズールくんは行ってしまう。
最近一人でいることが多くなったアズールくん。
仕事も一人でやってるみたいだし。
僕達にももっと分けてくれてもいいのになぁ。
『監督生ねぇ……どうする?』
「昼休みとかいいんじゃね?」
「そうですね。きっとイソギンチャク達といらっしゃると思うので。」
『そうだね。じゃぁ、お昼大食堂で。』
これもアズールくんに頼まれた大切な仕事。
正直、監督生にはあまり関わりたくないけど、寮長のアズールくんの数少ない頼みだから。
しっかりこなさなくちゃ。
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作者名:雨鯱 | 作成日時:2020年8月29日 21時