白（黒）人魚は二重人格！？ (ページ27)

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25話ページ27

目が覚めると、目の前には可愛らしい寝顔が。

『授業サボっちゃったなぁ。』

辺りは薄暗くなっていて、きっとモストロ･ラウンジも閉店時間をむかえてるんだろうな……

まだ熱が下がりきってない感覚はあるけど、だいぶ楽になった。
フロイドくんの腕からそっと抜け出そうと思ったんだけど、思ったより強く抱きしめられてて上手く抜け出そうにない。
何も出来ずベッドでぼーっとしてると、

｢A、目が覚めましたか？｣

ジェイドくんが紅茶を入れてくれていた。

『ジェイドくん…おはよう。』

｢おはようございます。……僕の言いたいことは分かりますよね？｣

ニコニコしてはいるが…確実に怒ってる顔。
この状況を見て、僕が治癒のユニーク魔法を使ったのを察してるようだった。

『う、うん。ごめんなさい。』

｢分かっていればいいのです。それと、ありがとうございます。｣

『え？なんでお礼？』

まさか、ジェイドくんからお礼言われると思ってなくて、僕は驚いた。

｢ここ最近アズールの仕事量が増えて、疲れているのは目に見えていましたから。Aは優しいですから。あのアズールを見ていたら心配になったのでしょう？｣

『……ジェイドくんはなんでもお見通しだね。』

｢ふふふ…紅茶飲めますか？｣

ジェイドくんと話してたら、フロイドくん寝返りうってたみたいで腕から抜け出せていた。

『うん。いただきます。』

ジェイドくんのいれてくれた紅茶は格別。
楽しみにカップに手をつけようとした時、

｢俺も飲む～！｣

『わ。フロイドくん起きてたの？』

｢さっき起きた～｣

いつの間にかフロイドくんも起きていて、ジェイドくんの提案でアズールくんも呼んで4人でお茶することになった。

なんだかんだ、この4人でいることが1番安心する。
明日からも頑張ろう。