何度でも (ページ28)

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ハリーが代表選手に選ばれたことで、彼は多くの生徒たちから反感を買い、親友のロンとの友情もここまでかと思われるほどだった。

しかし、マッド・アイのサポートもあり、ハリーは無事に第一の課題を乗り越えた。たちまち、グリフィンドールの寮生たちはハリーを応援し、ロンとハリーは仲直りしたようである。

さて、クリスマスが近づいていた。

「ねえ、A？ダンスパーティーの相手はもう決めた？」

そう尋ねてきたのは、同室のハーマイオニーだ。
まさかハーマイオニーと恋バナみたいな話をする日が来るとは思わず、Aは「え？！」と変な声を出してしまった。

実際、Aが恋バナ的なものをしたのは、前世でスラグ・クラブのパーティーのパートナーに誰を誘うか、リリーの相談に乗っていたのが最後である。

「いや…まだ、だけど…」

「そうなの？相手は早く決めた方が良いわ」

「あら、そういうハーマイオニーは、もう相手がいるの？」

そう尋ねると、ハーマイオニーは顔を赤らめた。
なにそれ、かんわいいな。Aは心の中で悶えた。

「内緒よ？実はね…」

ハーマイオニーは、Aの耳元でこっそりと、ダームストラングの代表選手の名前を囁いた。