何度でも (ページ27)

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今年度のホグワーツでは、三大魔法学校対抗試合が行われ、ボーバトン魔法アカデミー、ダームストラング専門学校の2校の代表選手団も集うこととなった。

3校の生徒が大広間に集まって、中央に置かれたゴブレットに注目する。
ゴブレットが代表選手を選ぶのだ。

定刻になって、ダンブルドアがゴブレットの前に進み出る。
ゴブレットは青い炎を上げて、名前が書かれた羊皮紙を選び出した。ダンブルドアが選ばれた選手の名前を読み上げる。

「セドリック・ディゴリー！」

ホグワーツの生徒たちから、ワッと歓声が上がった。
セドリック・ディゴリー。ハッフルパフの生徒だ。

彼は、成績優秀の監督生で、スポーツ万能のシーカー、おまけに甘いマスクをかぶったイケメンっぷり。ホグワーツで代表選手にこれ以上ふさわしい人物はいないだろう。

皆が拍手を送り、落ち着いたところで、ダンブルドアがお開きにしようとした。

しかし、選手を選出しきったはずのゴブレットは、再び勢いよく青い炎を上げて、1枚の羊皮紙を選び出した。ダンブルドアがそれを手にする。

「…ハリー・ポッター！」

ダンブルドアが叫ぶ。周囲がざわついた。

どうしてハリーが？
ポッターは未成年だろ？
ホグワーツの代表選手はセドリックに決まったんじゃないの？

「ハリー・ポッター！！」

ダンブルドアがもう1度、その名前を呼んだ。

「…ハリー、大丈夫だから。行ってらっしゃい」

Aはハリーの背中をさすってから、押し出した。

…今年も、危険な感じがする。