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「シリウス、あいつはどこだ」
ルーピンが部屋の中に進み入る。それに伴い、やっと中が見えた。
彼が、ブラックがそこにいる。
かつての美しさを失った囚人シリウス・ブラックは、床に倒れたまま、落ち窪んだまなざしでルーピンを見て、彼の呼びかけにうなずいた。
「A！」
ルーピンのうしろから現れたAに気が付いたハーマイオニーが叫ぶ。その名前に心当たりがあったのか、ブラックは「A…？」とつぶやき、Aを見た。
「ブラック」
声が震えた。緊張か、恐怖か。おそらく両方だ。あれだけ彼に会いたかったのに、心のどこかでそれを恐れていた。
生まれ変わった私を見て、彼はどう思うだろう。気が付いてくれるだろうか。また昔みたいに、笑いあえる、そんな存在になれるだろうか。…そうだったらいいな。
Aはゆっくりと前に進み出て、ルーピンの横に立った。ブラックの目を、真っすぐと見つめる。
「…ブラック」
もう一度その名前を呼ぶ。
お願いだから、気が付いて。
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イコーる - 今までにない設定でとても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2023年1月9日 13時) (
レス) @page16 id: 8c175f049d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海
| 作成日時：2021年12月25日 20時
