目が肥えてる ページ2
「えっと……」
先ほどから顔を赤く染めてこちらを見つめ続けている攻略対象の１人にAは困りはてていた。
なんでこの人動かないんだろ……
Aは立ち上がって鬱の近くに立って手を振ってみる。
すると彼ははっと意識を取り戻したようだった。
じっくりと上から下まで舐めるように見られる。品定めするような粘っこい視線に、Aは居心地が悪そうに身をよじった。
すると鬱はゆっくりと口を開けて言った。
「ちょ、ちょっと待ってな！？
あんさん女の子よな……」
その台詞に体温は一気に下がる。
「いや……そんなことないぞ！！
俺はれっきとした男だ！」
Aの顔はみるみる真っ青になっていく。
もはや言葉を取り繕うのも無駄な気すらして来た。
これは明らかにバレている。そう確信した。
そこに先生から呼び出しを受けていたショッピが到着した。
「ショッピ……」
「あ、大先生やないですか」
ショッピはそのままAの隣に立ち謎の面子に首を傾げる。
「なぁ、ショッピ君。なんであんさんの友達は美人さんなんにのにわざわざ男装してるんや。」
ショッピが口を開こうとしたその瞬間、とてつもない言葉が飛んできた。
それを聞いたAは鈍器で殴られたような目眩がしてショッピの背中を掴む。
や、やばい。やっぱりバレてる……
ひかしそれを聞いたショッピは一瞬驚きつつもすぐに悪い顔になる。
ちょっとあんな顔久々に見た気がしてどきどきしている自分がいた。
「ちょっとその件は内密にしてもらってもいいっすかね。
もし、バラそうっていうなら此方からも色々流すってことだけは言っときますんで。」
上から見下ろすようにして飄々とそう言い放つ。
じゃあ、とだけ告げてショッピはAの手を引き中庭を後にした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 981人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シアン - (∂ω＜)-★さん» 惚れたなんていってくれて嬉しいですっ（はぁと）応援ありがとうございます！更新がんばりますね。 (2021年2月20日 14時) (
レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
(∂ω＜)-★ - え。惚れた。良ければ俺とお話しませんか?ﾊｧﾄ(痛い)これからも頑張ってくださいっす！応援してやす！^ω^ (2021年2月19日 23時) (レス) id: 783e49e84a (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 夕凪さん» コメントありがとうございます！ついにいってしまいましたね笑笑 今後の展開に是非ご期待下さい！ (2021年2月14日 10時) (レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
夕凪 - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱついに、ついに！syo君が好きって言っちゃったよ!? (2021年2月14日 7時) (レス) id: a0f47df358 (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 紅鴇@端末垢さん» いえいえ、いつもお褒めの言葉とともにコメントしてくださっていてとても嬉しいです。よかったらこれからもみてくださると嬉しいです！いつも本当にありがとうございます！ (2021年2月13日 20時) (レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シアン | 作成日時：2021年2月4日 23時
