103話 ページ9
室内に物を書く音のみが聞こえる
あの後、国木田さんは「敦がいない間に失踪して…」と愚痴を零しながら社を後にした
つまり定時を過ぎている なのに私は居残り
机の上の珈琲を見ると既に冷めきっている
取っ手を摘み喉に入れると
「……にが」
珈琲は好きだがブラックは飲めない私にとってミルクと砂糖は必須だ
給湯室にないか椅子から立ち上がり探しに行った
「あ」
砂糖のポッドを手に取り、残りわずかなのでスプーンを使わずに口を斜め下にすると____思いの外 出た
恐る恐る口にすると
_____じゃりじゃりした
最高に不味い
そりゃあ冷めた液体にたくさん固体を入れたら溶けきらないな と学校で習った事を思い出した
--------------
「終わった」
腕が怪我をしている為、パソコンで報告書をうっていた_____のでブルーライトで照らされた画面を見る
ついに、ついにこの忌々しい
ふいに珈琲杯の中を見ると____ほとんど模様がついていない
慥か珈琲占いでは何もないと最悪の一日と聞いたような聞いてないような
時計を見ると____0:03
もしかしたら報告書+失踪していた時の分の仕事を押し付けられたさっきの事か?だったらあながち最悪の一日というのは間違でない
…時間を見たせいか眠くなってきてしまった
流石に理性には逆らえない 少し寝かせてくれ…
・
とまあ ここまでが私が記憶する最後の記憶だ
私が目覚めたのは探偵社の寮____だが部屋が違う
ほんのり香る日本酒の匂い 数本の空き瓶 机には一枚の紙切れ
内容は『先に行っているよ〜』
紙切れを手にし天を仰いだ
「最悪の一日」
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ぺぽん(プロフ) - 迷たんてーさん» いえいえ、とても参考になりました。ありがとうございます! (2023年2月26日 6時) (レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
迷たんてー(プロフ) - ぺぽんさん» に載せています。長文で申し訳ないです。 (2023年2月26日 1時) (レス) id: 5339bce968 (このIDを非表示/違反報告)
迷たんてー(プロフ) - ぺぽんさん» お返事遅くなりすみません。面白いと言っていただきとっても嬉しいです!そうですね、アイデアを出そうと思っても出ないものなので、ある時突然頭に降ってきます。あとは私は生粋の夢女なので、原作を見ている時に夢主はこんなことをするのかなと時折考えて、それを小説 (2023年2月26日 1時) (レス) id: 5339bce968 (このIDを非表示/違反報告)
迷たんてー(プロフ) - しがない一般人さん» お返事遅くなりすみません。ありがとうございます (2023年2月26日 0時) (レス) id: 5339bce968 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - 面白くて一気に読んでしまいました!オリジナルのお話も含まれていて飽きません。質問なのですか、どうやってオリジナルの話を考えていますか?イメージが突然降ってくるものなのでしょうか?良ければ教えてください! (2023年2月20日 3時) (レス) @page16 id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷たんてー | 作成日時:2019年2月22日 18時