98話 ページ4
「三日前!?慣れている感じだったから少なくとも半年以上前からいると思った…」
「そうですか?」
そういう会話をしていると賢治君が私達に呼びかけた
「Aさん、敦さん!そろそろ行きましょう」
「うん、今行く!」
そう云うと駆け足で賢治君の元へ向かった
--------------
着いた場所はあるビルヂング
「走行中の車が突然あそこまで吹っ飛んだそうですよ」
「うはあ…」
私の口から思わず嘆息が漏れる
真新しい焼けた跡が残り、窓硝子が殆ど残ってない車体が建物の中層部あたりに突っ込んでいる
“KEEP OUT”と書かれたテープ間際に近づくとテープ区域内には大きな硝子の破片が辺り一面に散らばっていた
改めて思うけど元いた横浜と此処のヨコハマでは治安に圧倒的な差があるな
「運転手は車内で即死 身元不明」
「身元不明?でも指紋や歯型が残ってれば身元って判るんじゃ」
「ええ 歯型や指紋の形が“残ってれば”」
敦さんが恐る恐る聞くと賢治君が屈託のない笑顔で答える
今あの車内には無残なモノが残っていることだろう 若しくは木っ端微塵か
「さて 乱歩さんならここで事件解決なのですけど…我々の仕事は先ず情報を
「大丈夫、任せて」
賢治君は私に数枚の書類を渡した
・
「ニトロ?」
「そうなのよ〜、私が帰宅する時に近道をしようとして工場区の裏通りの近くを通ったのよ。そうしたら数人の男の人達がそう云ってて…」
和菓子屋の看板娘であるお姉さんが顎に手をあて云った
ニトロ、つまりニトログリセリンの略称だ
又は三硝酸グリセリンとも云う
ニトログリセリンとは爆薬の一種
それを言葉に発していたということは…
「ありがとうございます、お姉さん。為になる情報でした。_____ああ、あと工場区の裏通りの近くを通るのやめておいた方が良いですよ」
「そうねえ、気をつけるわ」
そう云いお姉さんは人差し指を立て唇につけた
…色っぽいです
280人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぺぽん(プロフ) - 迷たんてーさん» いえいえ、とても参考になりました。ありがとうございます! (2023年2月26日 6時) (レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
迷たんてー(プロフ) - ぺぽんさん» に載せています。長文で申し訳ないです。 (2023年2月26日 1時) (レス) id: 5339bce968 (このIDを非表示/違反報告)
迷たんてー(プロフ) - ぺぽんさん» お返事遅くなりすみません。面白いと言っていただきとっても嬉しいです!そうですね、アイデアを出そうと思っても出ないものなので、ある時突然頭に降ってきます。あとは私は生粋の夢女なので、原作を見ている時に夢主はこんなことをするのかなと時折考えて、それを小説 (2023年2月26日 1時) (レス) id: 5339bce968 (このIDを非表示/違反報告)
迷たんてー(プロフ) - しがない一般人さん» お返事遅くなりすみません。ありがとうございます (2023年2月26日 0時) (レス) id: 5339bce968 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - 面白くて一気に読んでしまいました!オリジナルのお話も含まれていて飽きません。質問なのですか、どうやってオリジナルの話を考えていますか?イメージが突然降ってくるものなのでしょうか?良ければ教えてください! (2023年2月20日 3時) (レス) @page16 id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:迷たんてー | 作成日時:2019年2月22日 18時