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9:素敵帽子は人魚姫に一目惚れする ページ9

「あー、治さんにあげるためのお菓子のラッピングしていたら…遅くなっちゃった!!」


ガラガラな男の子のようなダミ声で叫びながら女の子が走っていたら、誰だってビックリして私を見るだろう。だってそれは私のことだからだ。


お菓子が崩れない様に…壊れない様に…それでも急いでバイト先へ向かう。



「急げー急げー…。」



その時…



「うおっ!!」

「!?」




誰かとぶつかった。



「ったく…いってぇ…。済まなかった!!大丈夫か!!ケガしてねぇーか!?」




声をかけられた。この声…どこかで…





“おい、いるんだろクソ太宰。”

“無視すんじゃねぇよ!!このクソ太宰!!”




あ…あの時の…チビでダサい(?)帽子蛞蝓の声!!あの怖い蛞蝓ッ!!




「いや!!怖い!!」

「はぁ!?ちょっ!!待てって!!」

「やだやだ!!殺される!!」

「いや、殺さねぇーよ!!」





怖くて逃げたくても腕を握られて逃げられない。




「こ…怖いよぉ…。」




涙が溢れてきた…治さん治さん…助けてください…。




「え、あ…悪ぃ…。」

「うわぁぁぁ!!」




力が緩んだ瞬間走って逃げた。




「お…治さんッ!!」

「え、何何!!」





声を抑えて声を聞かれない様に抱き着いて、顔を治さんの胸に埋める。



「あ…あの時の…ふ…不審者が…蛞蝓?が…。」

「はぁ!?マジで?嘘でしょ?はぁ!?」

「ひぃ!!治さん…。」

「いや…君に対して怒ったわけじゃないよ。怒ってるのは…その相手に対してだから…。」




めちゃくちゃ目があの頃に戻っていた気がした。




そして…






「やっべぇ…一目惚れしたかも…。」





素敵帽子…人魚姫に惚れてしまったことにも…白い王子さまが怒っていることにも気づかない。



素敵帽子に人魚姫の姿を見られたことを…白い王子さまは自分にも怒っているのであった。





☆☆☆




無理やりねじ込むしかない…何かいい案あれば言ってください…。



ドスさんどうすれば…(白目)

入れないでおこうかなぁ…(白目)

10:白い王子さまのチェリーパイ心→←8:その空間だけ甘すぎる



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落蕾 - テスト期間にこの作品にハマってしまった私は末期。めっちゃ面白かった!!!(テストやばし) (6月22日 0時) (レス) @page33 id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)
中二半の彼女は霜月さん(プロフ) - (=^・^=)さん» すみません、どういう意味ですかね。コレ太宰オチなんですが…何故中原なんですか? (2020年9月11日 13時) (レス) id: 56aff94d54 (このIDを非表示/違反報告)
(=^・^=) - 中也からも一言欲しいな。 (2020年9月11日 13時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - とっっても面白いです!続き楽しみにしてます!頑張ってください!! (2020年8月1日 23時) (レス) id: da5e25c6ab (このIDを非表示/違反報告)
- キュン死確定! (2019年12月18日 14時) (レス) id: 2bb6188c6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年10月19日 23時

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