人魚姫がお嫁さんになったら貢いじゃダメですか？【太宰治】

5：白い王子さまは幸せ者 ページ5

「あー可愛いー可愛い可愛い！！かーわーいーいー！！可愛いすぎる！！可愛いよぉー可愛いー！！私の天使可愛いー！！人魚姫めちゃくちゃ可愛い！！
天使な人魚姫やっぱり可愛いー！！可愛い！！」



さっきからしつこい程うるさく可愛いと連呼する私の旦那さま。このミイラ…溺愛はもう度が過ぎる。



「私…コレとても好みです。」

「これかい！？じゃあ買おう！！今すぐ買おう！！買ってあげる！！今すぐ買ってあげる！！買ってあげたい！！今すぐ買ってあげたい！！
私があげたい！！あー最高！！私が買ってあげたやつを着てもらえる…着てくれる…それだけで幸せなんだけどぉー！！」

「分かりましたから…早く買ってきてください…。」

「分かったよ！！待っててね！！すぐ戻るよ！！」




走って買いに行く姿を見ていると、あの人…アレでも探偵社社員なんだよな…って疑いたくなる時がある。あんなにも私にデレデレして…探偵社社員と言われると誰も信じないだろう。信じるはずがない。
デレデレで溺愛して…嘘みたいに大量に貢いでくる…。



溺愛…デレデレして…私もそれに溺れていくのだから一緒なんだ。




「買ってきたよ！！次は！？もうない！？大丈夫かい！？」

「治さんは貢ぎたいんですよね。」

「貢ぎたい！！貢がせて欲しい！！」

「じゃあ…何を買ってあげたいですか？」

「なんでも！！高価なものでも何でも！！」

「困ったなぁ…。」




うーん…




「じゃあ最近できたケーキ屋さんでスイーツ買ってください。お腹が空いた頃でしょうから…。」

「分かったよ！！買ってあげる！！さぁー行こう！！」



私に貢いでいる時がホントに幸せそうな顔をする治さん。




「幸せそうですね。」

「そりゃあ君に貢げるんだ！！こんな幸せはない！！一生ない！！貢いでいる時だけでなく、君といる時…君と愛し合っている時…キスも抱きしめてる時も…全て全て…君が関係して関わっている時が1番の幸せさ！！
それに今は…愛する…愛おしい君との子どもができているんだ…。幸せと思わないはずがないさ。」




笑う貴方はホントにホントに幸せそうだった…。

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