人魚姫がお嫁さんになったら貢いじゃダメですか？【太宰治】

19：人魚姫の幸せ ページ19

「Aー。」

「お父さん…お母さん…。」

「久しぶりね！！お腹少し膨れた？性別は分かった？」

「治くんも久しぶりだね！！」


騒々しい両親が遊びに来た。騒ぐだけ騒いでどうせ帰るのだろう。ホントに迷惑な両親だ。



「Aちゃんのお義父さんお義母さんお久しぶりです！！」

「Aのことよろしくね！！」

「もちろんです！！4年前…貢ぎ養うことを許して頂き…尚且つ結婚まで…ホントにありがとうございます！！」

「治くんなら大丈夫って思ったんだよ。治くんは信用できるってね！！」



やっぱり私の両親はバカだ。アホだ…。



「Aがとても幸せそうで…嬉しそうだ。ホントにありがとう。」

「いえいえ、私も嬉しいですから。」




そんな両親の心からの嬉しそうな顔と言葉。



「うん…お父さんお母さん…私ね…今、とても嬉しい幸せだよ。」




めちゃくちゃで騒がしくて…いつも騒々しい人だけれど…、私の幸せと嬉しそうにすること…楽しむことが1番で、私のことを1番に考えてくれる人なんです。
少しおかしくて…変で…騒がなきゃ生きていけない人だけど…それでも私の大切な人なんです。好きで…大好きで…愛してて…愛しい人なんです。



「そっか…良かった良かった。治くんホントにありがとう。」

「A、治くんに迷惑かけちゃダメよ。」

「うん大丈夫。」

「大丈夫ですよ。」




お父さんとお母さんが帰ってから治さんが




「絶対に幸せにするからね。一生かけて…幸せにするから…。」



王子さまがそう言ってくれた。

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