人魚姫がお嫁さんになったら貢いじゃダメですか？【太宰治】

18：人魚姫と白い王子さまへの悩み ページ18

「んふふーAちゃんAちゃん可愛いよ。」

「分かりましたから…離れてください…苦しいです…。」

「うん無理。」

「無理じゃないです…うー…苦しいぃ…。」

「あーAちゃん好きだー可愛いーAちゃんAちゃん。」

「はいはい…苦しい…。」

「天使ー人魚姫ー天使な人魚姫ー。」

「はいはい…。」




帰宅するとすぐにこうなる。治さんは私に抱きついては可愛いとか何とか言うのだ。ススーっと来てはむぎゅむぎゅとしてくる。うーん…苦しいなぁ…。



「ご飯何食べたい？」

「なんでも…大丈夫です…。」

「赤ちゃんにも栄養あるやつじゃないとね。元気な子が生まれてきて欲しいなぁ…。性別はどっちでも良いなぁー、男の子でも女の子でもどっちでも良いなぁーどっちにしろ可愛いだろうし！！可愛くないわけない！！ぜーったい可愛いに決まってるんだから！！」

「私も…そう思います。きっと可愛いはずです…男の子でも…女の子でも。」

「Aちゃん！！やっぱり！！やっぱりそうだよね！！うーんさすが分かってるねAちゃん！！Aちゃんは分かってる！！うん！！私とAちゃんの子だもんね！！私とAちゃんの子なんだから！！絶対に可愛いんだよ！！」

「あぁ…うん…そうですね…うん…はい…。」




1人舞い上がる目の前のミイラ男。この人になんで惚れたのか…好きになったのか…愛おしいと思ってしまったのか…愛してしまったのか…って。今でも…毎日思うことがある。なんでだろうって…。
でも多分ずっとずーっとこの先も思うことなのかもしれないけど…、私の中で多分分かってると思うんだ。答えが出てるんだ…




それはきっと…

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