人魚姫に貢いで良いですか？【太宰治】

9：恋愛ジェットコースター ページ9

「はぁ…今日もネグリジェ姿可愛いね！！さすが私の天使！！人魚姫！！もう素晴らしいよ！！可愛い！！美しい！！綺麗だよ！！はぁ…ホントに好き！！大好きだ！！愛してるよ！！」

「は…はぁ…。」

「あーもー可愛い！！食べちゃいたい！！」




レースであしらわれた花柄でピンクと白のロングワンピースで昨日と同じキャミソール。今日はその上に薄いカーディガンを羽織っている。




「可愛いなあ…ホントに可愛いよぉ…。可愛すぎるよぉ…。はぁ…愛おしいなあ…。」

「は…はぁ…。」

「あーもー無理！！キュン死しそう！！て言うかする！！しても良い！！ホントにそれで死ねるなら本望だよ！！」




治さんが入れてくれたフレイバーティーをゆっくりと飲みながら、私を見て悶える彼を黙って見ていた。何か可愛い服を着ると、必ず撮影会が始まるのだ。今もそんな感じで、悶えながら変なこと言って写真を撮っている。



「可愛いね！！可愛いよ！！ホントに好き！！天使だよ！！人魚姫だね！！好きだぁ…はぁ…好きぃ…。」

「フレイバーティーありがとうございます…。」

「気に入ってもらえたかい！！」

「はい、とても美味しかったです。」





ホントに嬉しそうだなあ…。




「良かった！！喜んでもらえた！！」




ホントに変な人だなあ…。でも面白い人…。コロコロ変わる表情を見ていると、確かに年相応で…若しかすると、それよりも少しだけ幼く見えるかもしれない。私が表情変わらなさすぎるだけなのかもしれないけど…。




たった2日の間に…彼の前なら…自分の声すらも気にならなくなった。

10：伝わる想い→←8：こんな私とそんな貴方

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す