16:さすがに女子事情には控えてください ページ16
「絹のように美しく、艶々と綺麗な君の髪には、とても良いシャンプーとリンスなどを買ってあげなければね。」
「いや…大丈夫です…。」
「大丈夫じゃないよ!!」
既に傷んでいる髪には勿体ない気がする。
「それに私にはコレが合っているんで…。」
「むぅ…分かったよ。合わなくてダメになるのもいけないからね。」
「すみません…、でもそのお気持ちと心遣いとても嬉しいです。ありがとうございます。」
「君のためさ!!」
元々茶桜色だったのは、昔の習い事のせいで色素が抜けてしまい、傷んでしまったのである。だから今は色素が薄い金髪に近い茶桜色なのである。
必要なものをある程度買ってもらって、他に何かあったかなと考えていると…あるものを思い出した。
「あ、治さんは…ココで待っててもらえますか?」
「えぇ!!なぜだい!?」
「あの…その…言いづらいと言うか…その…。」
「君1人でこの中を行動させるなんて…、何かあったらどうするんだい!?攫われたら!!拐かされたら!?変な輩に何かされたら?遭ったなんて!!そんなことあったら、私もうダメ…無理…。想像しただけでもう恐ろしいよ!!
心配どころじゃないよ!!!」
「…。」
こればかりは着いてきて、お店にまで来てもらったら困る。
「治さんを信用してるから…言ってるんです。こればかりは女の子の問題もあります。お願いします…。」
ランジェリーショップにまでは来て欲しくない。店前で待たせるのは、治さんが可哀想な気がするからだ。中までは入ってこないのは、私には分かるが前で待つのって結構ツラいと聞く。
「どうしても…かい?」
「はい…私が恥ずかしいのと…治さんに申し訳ないからです。だから…約束しましょう。」
「何をだい?」
「何かあったら必ず連絡します。危ないことが起きそうならコレで呼びます。逃げられそうなら治さんの所にすぐに逃げます。それを約束します…だから…お願いします!!ココで待っててください!!」
物凄い声の女の子が声を張り上げるので、周りはみんなビックリしていた。
「…分かったよ。約束だよ?何かあったら必ずするんだよ?絶対だよ?」
「はい、絶対です。約束します。」
「じゃあ…行っておいで。私はここいる…ココで待っているよ。」
「はい。」
とても手に持っていたくない大金とついでに見たことも無いカードも持たされて、私はランジェリーショップへ向かった。
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けらしあ(プロフ) - 初コメ失礼します!続編希望です!!とても楽しく読ませて頂きました。ありがとうございます (2019年9月27日 22時) (レス) id: 4b00fe55ba (このIDを非表示/違反報告)
月瀬(プロフ) - 完結おめでとうございます!ラストで泣きました!ぜひ、続編も見たいです! (2019年9月27日 21時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
海月猫(プロフ) - 続編希望! (2019年9月27日 20時) (レス) id: db1e8d80c6 (このIDを非表示/違反報告)
カト - 完結おめでとうございます!ぜひ探偵社編も見たいです〜! (2019年9月27日 20時) (レス) id: 2445f38454 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮麗子(プロフ) - 最終話が美しすぎました・・・!探偵社編もぜひ見たいです・・・!検討の程お願いします!まずは!更新お疲れ様でした! (2019年9月27日 17時) (レス) id: 3300853b00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:
作成日時:2019年9月18日 23時