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33:明日も君に会えると信じて ページ33

「今日は泊まって行ってよ。」

「えー?なんでー?」



私明日も仕事だよー。って言うけれど、貴方実際そんなに仕事してないよね?まぁ、その分本気になると凄いんだけどね…。
書類や資料…報告書だって、本気を出せば私より早く終わらせることが出来るくせに…。



「1人で…いたくないから…。」

「先生には?」

「言ってあるよ、看護師さんにもちゃーんと許可得てます。」

「はぁ…泊まるの決まってたんだね。」

「うん、そうだよ。」



初夏が過ぎて夏風が吹くようになった。夕焼けがとても綺麗で、そろそろなんだ…もういられなくなっちゃうんだ…って…思うようになった。




「肩より少しだけ上だった髪も、今はもう…背中まであるね。」

「そうだねー伸びちゃった。」



時間が経って夜空に花が咲いた。




「今日は花火大会だったんだね…。」

「そうみたいだねー。」

「もう…見られないんだね…。」

「そうだね…浴衣着たかった?」

「うん…ちょっと思う。」

「与謝野さん呼ぼうか。」

「ううん、大丈夫。」




って言ったけど、与謝野さんの方から来てくれて




「着付けてあげるよ。」

「太宰くん着せる気満々じゃん。」

「私は何も…してないけど…。」

「今日は花火大会だったの知ってたから…外に出られなくてもココからは綺麗な花火見られること知ってたからねぇ…。
浴衣着て見れば?」

「ありがとう…与謝野さん…。」



着付けてもらって太宰くんの隣に座った。



「じゃあ私は帰るよ。」

「与謝野さんありがとうー。」




与謝野さんが帰ってから、急に太宰くんがベタベタとしてきた。



「太宰くん…どうしたの?」

「なんでも…と言うか抱きたい…。」

「花火見ようよ。」

「良いけど抱かせて…。」




ムード台無しじゃん…。




「花火終わったらね。」

「約束。」

「分かったってば。」



太宰くんも…きっと…、、、、、。



「バカ太宰くん…優しくしてねって言ったのに…。」

「可愛い方が悪い。」

「知らない。」

「抱きしめていい?」

「うん…。」

「眠くなった?」

「うん…疲れちゃった…。」

「私もだよ…おやすみなさい…。」

「おやすみ…あ、太宰くん一つだけ良い?」

「うん…何?」

「もしも私が近いうちに死んだら…机の中に貴方の書類や資料、報告書出来てるから…。私の机の中確認してね。」

「縁起悪いこと言わないで。」

「あはっ、ごめんね。」

「全く…おやすみ。」

「うん」





また明日…。

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人生楽しんだもん勝ち - めちゃくちゃ泣きました、こんなに泣いたのは久しぶりでした。素敵な作品をありがとうございます。 (2021年8月3日 14時) (レス) id: 0301fd6d5d (このIDを非表示/違反報告)
シュメール人 - なんか、、やばい、、、、、 (2021年5月18日 1時) (レス) id: b636df43a5 (このIDを非表示/違反報告)
- コメント失礼します。凄く感動しました。素晴らしい作品を有難うございます。 (2020年5月4日 18時) (レス) id: 43b5f5b23e (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 占ツクみて何年も経ちますがこんなに泣いたの初めてです…最高の作品でした!!本当にありがとうございました。 (2020年5月3日 23時) (レス) id: 0ebbee04e8 (このIDを非表示/違反報告)
- 泣きすぎてやばいです!呼んでいた1時間があっという間でした!本当にありがとうございました! (2020年1月4日 2時) (レス) id: 29d08050fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年7月6日 2時

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