23：がんばれ ページ23
泣いて後悔して謝って感謝してばかりだった。
そんな私は君に何もしてあげられてない。そう言うしかなかった。
君は私にたくさんのものを残してくれたのに…。
「そんなことないよ太宰。」
「A…いやあるさ…。私は君を傷付けるだけ傷つけて…何もしてあげられてない。」
「いや…そんなことないよ。アナタは私に子どもを授けてくれた。私を愛してくれた。」
「でも結局…傷つけて別れてしまった…。」
顔も見れない目も合わせられない。
「ねぇ…コッチを見て…？」
「君に合わせる顔がない…。」
「アンタらしくないよ、そんなの…。私の知ってる太宰治じゃない。」
そう言って顔を掴み無理やり向かせてきた。
「それに私たちにケンカなんていつもの事じゃない。違う？」
「そうだけど…。」
「そうでしょ？ならそれでよし。」
「ゴメン…。」
「謝るなら子どもたちと幸せになれ。それができて、それを報告さえしてくれたら良いよ。私も怒ってないし。」
「A…。」
「私も後悔してアンタに感謝してばかりで遺してあげられたのは2人の子どもくらいだし…。」
「Aは素晴らしいのを遺してくれた。コレ以上の素晴らしいものはない。ありがとう。私頑張るよ。」
「うん。がんばれ。見てるから。」
「あぁ、見てておくれ。」
消える瞬間Aは触れるだけのキスを私にして最後に
「ありがとう。私を愛してくれて…妻にしてくれて…。」
そう言い遺して消えた。
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世界のバカっこ！(プロフ) - 完結おめでとうございます！ママさんが亡くなってしまった辺りから大号泣で、子供ちゃんがママに会いに行って「見えたよ」の言葉でまた泣いて…絶対これ明日目腫れてます…。素晴らしい作品をありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2017年9月11日 1時) (
レス) id: 391940a815 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - めっちゃ面白い…!更新頑張って下さい! (2017年9月9日 19時) (携帯から) (レス) id: 654834ecb1 (このIDを非表示/違反報告)
HINATA - 続きが気になります。更新頑張って下さい！ (2017年9月9日 13時) (レス) id: e9557cabd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中二半の彼女は霜月さん
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月8日 0時
