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佐「じゃーん！ついにこの家にバーベキューコンロが届きました！」
きらきらした可愛らしい笑顔を向けた佐久間さんに促されるように中を覗き込めば、見えたのはビニールに包まれたなにやら黒い物体。
『え？バーベキューコンロ、ですか？』
佐「そう。この前ふとね、せっかくここの庭広いんだから、焼肉もいいけど外でバーベキューしたらいいじゃん！って思って、深夜テンションでポチッちゃった、」
でも思ってたより結構本格的なの届いちゃった、と彼は楽しそうに段ボールの中を覗いてる。
佐「今度一緒にやろうね！バーベキュー。」
『はい、楽しみです。』
バーベキューか。そういややったことないな、私。
家で焼肉するのももこの前食べたアイスも。それからバーベキューも。初めてのことばかりで楽しいな、ここは。
佐「そういや前買ったDVDまだ観てなかったよね、一緒に見よーって言ってたやつ、」
『あ、それずっとまだかなって待ってました笑』
佐「ほんと？じゃあ今週末にでも観よー、」
今週末は多分無理だろうなって思ったけどあえてここでは言わないでおいた。来週だったら観られるかな、観られる精神状態になってたらいいな。
佐「あとは、花火とかもしたいよねー。あ、あとあと！かき氷食べたいし、海も行きたい！」
彼の口から次々と出てくる未来の予定。
そこに私はいるのかな、なんて図々しいことを考えていたら、佐久間さんが私の方を見てにっこり笑う。
佐「今年の夏はAちゃんと一緒にやりたいこといっぱいあるなぁ、」
『え？』
まるで私の心の中を見透かしたようなタイミング。突然出てきた私の名前にちょっとびっくりして目を少し開いた。
そのまま彼に「Aちゃんはなにしたい？」って聞かれて、言葉に詰まる。
この夏にしたいこととか考えてもなかった。
目の前にあるお兄ちゃんの結婚のことでいっぱいいっぱいで、絶望しか広がっていなかったから。
明後日のお兄ちゃんの結婚式を超えた先の未来に、希望とかやりたいこととか、そういうプラスの感情がなかった。
…これからなにしたいんだろう、私。
佐「Aちゃん？どうした、大丈夫？」
『あ、はい、』
段ボールを見つめたまま口を閉ざした私を心配するように私の肩を揺らした彼に、曖昧に笑顔を浮かべていたら。
がちゃがちゃと音を立てて目の前のドアが開いた。
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こゆき(プロフ) - 彩花さん» 気がつきませんでした…！教えてくださってありがとうございます！とても助かりました…！！ (2020年12月23日 0時) (
レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - れいさん» ありがとうございます…！これからも楽しんでいただけるように更新頑張ろうと思います…！ (2020年12月23日 0時) (レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - べぺさん» コメントくださっていたのに気づかなくてごめんなさい…！待っていてくださる方がいるというお言葉で、更新頑張れそうです！ありがとうございます…！ (2020年12月23日 0時) (レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - 何度もすみません！今日もう一度読み返してたら13ページ目のタイミングがタイミグになってました、！余計なお世話だったらすみません！ (2020年12月22日 14時) (レス) id: 7fda05ffd5 (このIDを非表示/違反報告)
れい - なんとなーく更新待ってました…！再開してくれて本当に嬉しいです！これからも楽しんでいきます！！ (2020年12月4日 1時) (レス) id: c0a052e646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年7月28日 15時
