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渡「うわ、きたね、」
深「何やってんのよ、こんなとこで。」
もわんとした生温い空気と共に、開いた扉の向こうに立っていた二人。
佐「おかえり〜、あれ二人一緒だったんだ、」
『…おかえりなさい。』
深「うん、ただいま。で？なにこれ、」
渡辺さんは転がった段ボールの山を見るなり顔を顰めて、深澤さんは「外マジで暑かったわ」とネクタイを緩めながら荷物の中を覗く。
佐「さっきいっぱい荷物届いてさー、中身2人で見てたの。見て、コンロ来た！」
深「あー、前買ったって言ってたやつ？」
佐「そ。それでいまAちゃんと今度バーベキューしようね、って話をしてたところ！」
ねーって佐久間さんがこっちを見たからコクコクと頷く。
あとはね、とさっき私に話していた夏の予定を話し始めた佐久間さんに、二人は呆れたように笑ってる。
深「いいねぇ、佐久間は呑気で、」
渡「俺は行かねーからな、特に海は。」
佐「えー、なんでよ！翔太も行くんだよ、一緒に！」
渡「やだ。日焼けする。」
深「あー、いいねそれ。俺今年は焼きたいからみんなで行くか、俺の知り合いに海の家やってるやついるし。」
渡「だから俺は行かないって言ってんだろ、」
佐「翔太は強制参加だからもう拒否権ないよ。」
渡「は？」
絶対行かねーから、と靴を脱いで部屋の中に入っていった渡辺さんに、二人は「あれは強引に誘ったらいけるやつだな」と顔を見合わせて悪い笑みを浮かべた。…あぁ、渡辺さんご愁傷様。
深「まあでも、佐久間がまずやらなきゃいけないのはこれ片付けることだな。」
佐「わかってるよー」
そう言って佐久間さんは渋々荷物を二階に運びだす。
私も蓮から送られてきた段ボールを抱えようとしたら、「Aちゃん、」って深澤さんに名前を呼ばれた。
深「おれ明後日さ、夜遅くなると思う」
『あ、そうなんですか。私もです。』
深「え、そうなの？」
『…はい、』
そう頷けば、深澤さんはそっか了解〜ってゆるい声を上げながらしゅるしゅるとネクタイを取って中に入っていった。私も彼に続くように箱を持ち上げる。
…私の場合、明後日は遅くなるっていうか、もしかしたら帰ってこれないかもしれない。メンタル的に。
ぎゅっと抱えた荷物の角がくしゃって潰れて、それを見て胸の奥が少しだけまた淀んだ。
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こゆき(プロフ) - 彩花さん» 気がつきませんでした…！教えてくださってありがとうございます！とても助かりました…！！ (2020年12月23日 0時) (
レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - れいさん» ありがとうございます…！これからも楽しんでいただけるように更新頑張ろうと思います…！ (2020年12月23日 0時) (レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - べぺさん» コメントくださっていたのに気づかなくてごめんなさい…！待っていてくださる方がいるというお言葉で、更新頑張れそうです！ありがとうございます…！ (2020年12月23日 0時) (レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - 何度もすみません！今日もう一度読み返してたら13ページ目のタイミングがタイミグになってました、！余計なお世話だったらすみません！ (2020年12月22日 14時) (レス) id: 7fda05ffd5 (このIDを非表示/違反報告)
れい - なんとなーく更新待ってました…！再開してくれて本当に嬉しいです！これからも楽しんでいきます！！ (2020年12月4日 1時) (レス) id: c0a052e646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年7月28日 15時
