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数日後。
佐「Aちゃん、これ、荷物届いてるよ、」
宅配便を受け取っていた佐久間さんに呼ばれ、玄関に向かえば床に置いてあったいくつかの段ボール。
『荷物ですか？』
佐「うん。Aちゃん宛にね。俺のやつと一緒に届いたからついでに受け取っちゃった。そこにおいてあるやつ、」
佐久間さんが自分の分の段ボールを「おー、きたきた」と何やら嬉しそうに開けながら、隣に置いてある箱を指差す。
私は近づいて彼の隣にしゃがんで、その表面に貼ってある紙に視線を落とした。…あ、蓮からだ。頼んでたドレス、もう送ってくれたのか。
……明後日、だもんね。
気づけば、式まであと2日。
自分から行くと言ってしまったし、ドレスも届いてしまったから、もう行く以外に選択肢はないんだけど。
まだちょっと怖い。…てか、かなり怖い。
正直な事を言えば、明後日のことを考えると逃げ出したくなるし、胃が口から出てきそうな気分さえする。
何度も何度も大丈夫って自分に言い聞かせてるけど、本当は多分全然大丈夫なんかじゃない。
だけど、これが私の探し続けてきた止め時であることは確かで。
逃げ出したいという気持ちが私の心に生まれるたびに、私はなぜかあの夜の深澤さんの言葉を無意識に思い出しては救われている。
…不思議だ。
傷ついたら俺が癒してあげる、なんて。そんな言葉と脳裏に浮かぶあの夜のゆるりとした笑顔を思い出すだけで変わる自分が不思議。
ちなみにその深澤さんは、あの日の翌朝いつもみたいにキッチンのところで会うと、普段の4倍くらい私のことを揶揄ってきた。
多分、私が彼に対する態度を少し改めたのと、弱みを見せてしまったのが原因だろう。
深澤さんにはほとんど毎朝キッチンで会っては揶揄われてるけど、最近はその時間は別に嫌ではない。
…まだちょっと胸の奥がざわざわするから若干の苦手意識が残ってるのかもしれないけど。
って、お兄ちゃんの結婚式のことを考えていたはずが知らない間に深澤さんに入れ替わってる、
ハッとして、私は慌てて頭を横に振った。
佐「あ、そうだ！見て、Aちゃん！」
再び視線を蓮から届いた段ボールに向けると、それとほぼ同じ頃、横に座っていた佐久間さんがそう言って。
何個かある箱うちのひとつ、大きい箱の中を私に見せた。
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こゆき(プロフ) - 彩花さん» 気がつきませんでした…！教えてくださってありがとうございます！とても助かりました…！！ (2020年12月23日 0時) (
レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - れいさん» ありがとうございます…！これからも楽しんでいただけるように更新頑張ろうと思います…！ (2020年12月23日 0時) (レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - べぺさん» コメントくださっていたのに気づかなくてごめんなさい…！待っていてくださる方がいるというお言葉で、更新頑張れそうです！ありがとうございます…！ (2020年12月23日 0時) (レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - 何度もすみません！今日もう一度読み返してたら13ページ目のタイミングがタイミグになってました、！余計なお世話だったらすみません！ (2020年12月22日 14時) (レス) id: 7fda05ffd5 (このIDを非表示/違反報告)
れい - なんとなーく更新待ってました…！再開してくれて本当に嬉しいです！これからも楽しんでいきます！！ (2020年12月4日 1時) (レス) id: c0a052e646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年7月28日 15時
