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それからしばらく経って
リヴァイが部屋に報告に来ていた。
「A。エレンとミカサは牢の中だ。人数はいねぇが兵団に示しをつける。」
「うん…。分かった。」
バサバサと書類の整理を始めた。
私の胸には綺麗なペンダント。
「みんな。最後に私からお願いがあるの。」
シガンシナ区壁上でみんな言った言葉。それは
「エルヴィンを持ち帰りたい」
異を唱える者は一人も居なかった。
壁を奪い返した英雄。
そう周りに言われ大きな墓が建てられた。
ただヒストリアの計らいにより私に少しだけ骨を分けてもらえた。
それを黄色の綺麗なペンダントの中にしまい肌身離さず着けていた。
「ザックレー総統の所へ行って来る。」
「おい…。」
リヴァイを置いて部屋を出た。
コンコンコン
「ザックレー総統。Aです。」
「おお。どうぞ。」
中に入るとザックレー総統とナイルさんが座っていた。
「挨拶が遅れて申し訳ありません。先日、調査兵団はシガンシナ区より帰還しご存じの通り二つの穴を塞ぎ実質ウォール・マリアの奪還に成功しました。そして超大型巨人の力をアルミン・アルレルト
に引き継ぎ戦力を減らすことにも成功しました。十分な戦果と言えます。」
「Aちゃん。」
ザックレー総統が私と私のペンダントを見つめた。
「エルヴィンは…答えを知れたのか。」
グッと唇を噛んだ。
「いいえ…。地下室まであと一歩の所で命を落としました。巨人の注射を使えば生きたとは思いますが…私達の出した答えはアルミンでした。」
「そうか…。」
ザックレー総統下を向いた。
「ナイルさん。申し訳ありません。大事な友人を私は奪いました。」
「A。君が一番…。」
ナイルさんが口をつぐんだ。
「エレンとミカサは私情を優先したとの罰で今は牢に居ます。ですがこれからの事もあるので少し懲罰期間を減らしても良いでしょうか？」
「あぁ。壁を奪還した英雄達だ。牢に入れておくのも周りから良くは見えないだろう。」
「ありがとうございます。では私はこれで。」
立ち上がりドアへ向かった。
「Aちゃん。」
ザックレー総統に呼び止められた。
「君はこれからどうするのだ。」
「…次の団長はすでに指名をしています。＿＿詐欺師は去るべき時なのかもしれません。」
では。と言って部屋を後にした。
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サキ(プロフ) - はじめまして。最初は長編なので少しずつ読もうと思っていたのですがあまりに投稿者様の文才が素晴らしくて最後まで一気に読み切ってしまいました。いままで物語を読んでこんなに泣いたのは初めてです。そして完結お疲れ様でした。ありがとうございました、 (2020年9月26日 0時) (
レス) id: 18417183d4 (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。最後までお互いを想う夢主とエルヴィンがかっこよかったです。めちゃくちゃ感動しました。二次小説でこんなに泣いたのは初めてです。ありがとうございました。 (2020年6月18日 17時) (レス) id: 8d864751da (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - 最後まで読ませていただきました。最高です。泣きました。語彙力が無くなるぐらい素晴らしい小説でした。最期まで夢主を想うエルヴィンがほんっとにカッコよかったし素敵でした！感動をありがとうございました！ (2019年12月28日 21時) (レス) id: dd11928539 (このIDを非表示/違反報告)
MAO(プロフ) - ラストは、涙が出て止まりませんでした！感動する話でした。ありがとうございます！ (2019年11月15日 10時) (レス) id: 4d3a61d5d2 (このIDを非表示/違反報告)
にし(プロフ) - 完結お疲れ様です。ラストの方で号泣しました！ほんとに、小説でこんなに涙を流したのは久々です！素敵なお話をありがとうございました。 (2019年9月22日 23時) (レス) id: 42ce589bfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じゅく子 | 作成日時：2019年8月20日 21時
