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集落の最東端
もう少し先に巨人がアホみたいに突っ立っている。
視界に入らないよう煙突の陰に入り屋根の上からウォール・マリア内を見つめた。
「私とリヴァイで一発でも投石の回数を減らせば生きるかもしれない。だってそうでしょ？あの人といくつもの死地を切り抜けた。あの人は簡単には死なない。約束したから。這ってでも私の所に戻るって…一緒に地下室行くって。」
不安な口はよく喋る。
涙で視界がぼやけた。
「私って自分で道を決めたこと無いよね…。何か理由が無いと行動出来ない。誰かの意見についてく。ごめんね。エルヴィン。何でもかんでも任せっきりにしちゃって…。やっぱり私はあなたが居ないと生きていけない。」
パーン＿＿
パーン＿＿＿
パーン＿＿＿＿
中央から大量の信煙弾が上がった。
馬で兵士達が突撃していく。
遠すぎて誰が誰だか分からないけどあの人が＿＿＿エルヴィンが先頭にいるのは感じる。
ジャキッ…
ブレードを取り出しもう煙で見なくなっている騎馬隊を見つめた。
騎馬隊の先頭がいるであろう所を見つめた。
「待ってて…私が止める…」
助走をつけ屋根から巨人へ飛び移った。
棒立ちになっている巨人に静かに近づき奇襲を続けた。
獣の投石が続いている…ならまだ誰かが残っているという事。
獣まで残り半分まで差し掛かった時
オォォオオオオォ＿＿＿
獣が叫んだ
ザシュッ＿＿＿
目の前の巨人のうなじを削ぎ落し騎馬隊を見つめた。
煙で中がどうなっているか分からない。
両手を突き上げ喜んでいる様子の獣。
「てめぇ…調子乗るなよ。」
怒りが＿＿＿
力を与えてくれる
次の巨人に飛び移りながらグッとブレードを握った。
今なら何体でも巨人が殺せる気がする。
視界に入るのは次の巨人のうなじのみ。
「本気」
今までそんなに出した事ない。
本気を出すと周りが見えなくなる。
するとエルヴィンの指示も拾えない。
だからいつでも笑って状況を見つめていた。
ただ＿＿＿
今は違う
大切な人の命が懸かっている
今までにないスピードと力で突き進んだ。
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サキ(プロフ) - はじめまして。最初は長編なので少しずつ読もうと思っていたのですがあまりに投稿者様の文才が素晴らしくて最後まで一気に読み切ってしまいました。いままで物語を読んでこんなに泣いたのは初めてです。そして完結お疲れ様でした。ありがとうございました、 (2020年9月26日 0時) (
レス) id: 18417183d4 (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。最後までお互いを想う夢主とエルヴィンがかっこよかったです。めちゃくちゃ感動しました。二次小説でこんなに泣いたのは初めてです。ありがとうございました。 (2020年6月18日 17時) (レス) id: 8d864751da (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - 最後まで読ませていただきました。最高です。泣きました。語彙力が無くなるぐらい素晴らしい小説でした。最期まで夢主を想うエルヴィンがほんっとにカッコよかったし素敵でした！感動をありがとうございました！ (2019年12月28日 21時) (レス) id: dd11928539 (このIDを非表示/違反報告)
MAO(プロフ) - ラストは、涙が出て止まりませんでした！感動する話でした。ありがとうございます！ (2019年11月15日 10時) (レス) id: 4d3a61d5d2 (このIDを非表示/違反報告)
にし(プロフ) - 完結お疲れ様です。ラストの方で号泣しました！ほんとに、小説でこんなに涙を流したのは久々です！素敵なお話をありがとうございました。 (2019年9月22日 23時) (レス) id: 42ce589bfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じゅく子 | 作成日時：2019年8月20日 21時
