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「リヴァイ!」
華麗に二体の巨人を仕留めたリヴァイに追いついた。
「Aか。随分長げぇクソだったな。」
「いや、まだ朝ご飯食べていないから腸も活動していない。__そうじゃなくて!!エルヴィンから。ここは私と交代。一回下がって休憩して。」
「了解だ。」
リヴァイが壁へ向かって飛び上がった。
すぐに近づいてきた巨人を次々削ぎ落していく。
「次は馬を東へ!!巨人が西から多数接近しているぞ!」
「了解!!」
オオォォォオオ___
突如シガンシナ区から鎧の叫びが聞こえた。
「何…?鎧?」
ざわざわと新兵が騒ぎ始めた。
動揺が一番マズイ。
「総員!!投石に備え状況が分かるまで建物の陰へ!!戦える者は周囲の巨人に警戒しろ!!」
「了解!!」
全員が隠れたのを確認して屋根の上に登った。
望遠鏡で覗くと樽を掴んだ獣が振りかぶっていた。
「樽…?」
まだ超大型は確認されていない。
絶対ここら辺にいるはずとエルヴィンも考えていたと思うけど…まさか。
ブォオオン___
勢いよく獣から樽が投げられた。
樽は頭上を越えシガンシナ区へ飛んで行った。
「狙いはこっちではないか…」
「Aさん!こちらから複数巨人が来ます!」
「分かった!馬を連れてそのまま走れ!巨人は私達で仕留める!」
「了解!!」
再度飛び上がり巨人討伐に向かった。
ゴォォオオオォ___
巨大な爆発がシガンシナ区で起き、一旦足を止め壁を見上げた。
壁のせいで中は何が起こっているか分からないけど壁よりも高い黒煙が立ち上っていた。
「やっぱりあの樽にベルトルトが…。完全に挟まれたな。でも少し時間差があったか。何かしていたとは思うけど…」
ブレードに付いた血を振り払うと兵士が周りを囲んだ。
「Aさん!あとは前方の小さい巨人だけです!あとは俺達がやるので休憩していてください!」
「いや。私も行く。ガスもブレードも雑魚の巨人相手では消費もしていない。反対にみんなが消耗したら困る。行こう。」
兵士を引き連れ前方に向かった。
「あれ…?」
「Aさんどうしました?」
屋根の上に止まり前方を見渡すと散開し遠くで戦っていた兵士達が集まっていた。
「どうして全員ここに…?巨人を使ってここに集めたの?待って…何する気…?」
すばやく望遠鏡を取り出し獣を確認した。
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サキ(プロフ) - はじめまして。最初は長編なので少しずつ読もうと思っていたのですがあまりに投稿者様の文才が素晴らしくて最後まで一気に読み切ってしまいました。いままで物語を読んでこんなに泣いたのは初めてです。そして完結お疲れ様でした。ありがとうございました、 (2020年9月26日 0時) (レス) id: 18417183d4 (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。最後までお互いを想う夢主とエルヴィンがかっこよかったです。めちゃくちゃ感動しました。二次小説でこんなに泣いたのは初めてです。ありがとうございました。 (2020年6月18日 17時) (レス) id: 8d864751da (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - 最後まで読ませていただきました。最高です。泣きました。語彙力が無くなるぐらい素晴らしい小説でした。最期まで夢主を想うエルヴィンがほんっとにカッコよかったし素敵でした!感動をありがとうございました! (2019年12月28日 21時) (レス) id: dd11928539 (このIDを非表示/違反報告)
MAO(プロフ) - ラストは、涙が出て止まりませんでした!感動する話でした。ありがとうございます! (2019年11月15日 10時) (レス) id: 4d3a61d5d2 (このIDを非表示/違反報告)
にし(プロフ) - 完結お疲れ様です。ラストの方で号泣しました!ほんとに、小説でこんなに涙を流したのは久々です!素敵なお話をありがとうございました。 (2019年9月22日 23時) (レス) id: 42ce589bfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じゅく子 | 作成日時:2019年8月20日 21時